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ではひ
ふりがな文庫
“
出入
(
ではひ
)” の例文
先刻
(
さつき
)
から、
出入
(
ではひ
)
りのお
秋
(
あき
)
の
素振
(
そぶり
)
に、
目
(
め
)
を
着
(
つ
)
けた、
爐邊
(
ろべり
)
に
煮
(
に
)
ものをして
居
(
ゐ
)
た
母親
(
はゝおや
)
が、
戸外
(
おもて
)
に
手間
(
てま
)
が
取
(
と
)
れるのに、フト
心着
(
こゝろづ
)
いて
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
裏
(
うら
)
には
敷居
(
しきゐ
)
の
腐
(
くさ
)
つた
物置
(
ものおき
)
が
空
(
から
)
の
儘
(
まゝ
)
がらんと
立
(
た
)
つてゐる
後
(
うしろ
)
に、
隣
(
となり
)
の
竹藪
(
たけやぶ
)
が
便所
(
べんじよ
)
の
出入
(
ではひ
)
りに
望
(
のぞ
)
まれた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この店をおやりになるといふについて、青木さんたちが力を入れて下すつたり、それから同じやうな画家たちが多く
出入
(
ではひ
)
りして下さるのも、亡くなつた画家の未亡人に対する同情であつた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
出入
(
ではひ
)
りに紅いな紅いなとながめてゐるとなりの寺の百日紅を
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
雜
(
ざつ
)
と
私
(
わし
)
が
住居
(
すまひ
)
と
思
(
おも
)
へば
可
(
い
)
いの。ぢやが、
恁
(
か
)
う
門
(
もん
)
が
閉
(
しま
)
つて
居
(
を
)
つては、
一向
(
いつかう
)
出入
(
ではひ
)
りも
成
(
な
)
るまいが。
第一
(
だいいち
)
私
(
わし
)
が
許
(
ゆる
)
さいではお
主
(
ぬし
)
も
此處
(
こゝ
)
へは
通
(
とほ
)
れぬと
云
(
い
)
つた
理合
(
りあひ
)
ぢや。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
突立
(
つツた
)
つて
居
(
ゐ
)
ては
出入
(
ではひ
)
りの
邪魔
(
じやま
)
にもなりさうだし、とば
口
(
くち
)
は
吹降
(
ふきぶ
)
りの
雨
(
あめ
)
が
吹込
(
ふきこ
)
むから、
奧
(
おく
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
一度
(
いちど
)
覗
(
のぞ
)
いた
待合
(
まちあひ
)
へ
憩
(
やす
)
んだが、
人
(
ひと
)
を
待
(
ま
)
つのに、
停車場
(
ステエシヨン
)
で
時
(
とき
)
の
針
(
はり
)
の
進
(
すゝ
)
むほど
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我
(
わ
)
が
手
(
て
)
で
描
(
か
)
きながら、
出入
(
ではひ
)
りも
出來
(
でき
)
ぬとあつては、
畫師
(
ゑかき
)
も
不自由
(
ふじいう
)
なものぢやが、なう。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
の
蚊帳
(
かや
)
、
紅
(
べに
)
の
麻
(
あさ
)
、……
蚊
(
か
)
の
酷
(
ひど
)
い
處
(
ところ
)
ですが、お
米
(
よね
)
さんの
出入
(
ではひ
)
りには、はら/\と
螢
(
ほたる
)
が
添
(
そ
)
つて、
手
(
て
)
を
映
(
うつ
)
し、
指環
(
ゆびわ
)
を
映
(
うつ
)
し、
胸
(
むね
)
の
乳房
(
ちぶさ
)
を
透
(
すか
)
して、
浴衣
(
ゆかた
)
の
染
(
そめ
)
の
秋草
(
あきぐさ
)
は、
女郎花
(
をみなへし
)
を
黄
(
き
)
に、
萩
(
はぎ
)
を
紫
(
むらさき
)
に
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
以前
(
いぜん
)
の
持主
(
もちぬし
)
、
二度目
(
にどめ
)
のはお
取次
(
とりつぎ
)
、
一人
(
ひとり
)
も
仕込
(
しこ
)
んだ
覺
(
おぼ
)
えはないから、
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
たちは
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
、
港
(
みなと
)
へ
出入
(
ではひ
)
る、
國々
(
くに/″\
)
島々
(
しま/″\
)
のものに
尋
(
たづ
)
ねても、まるつきし
通
(
つう
)
じない、
希有
(
けう
)
な
文句
(
もんく
)
を
歌
(
うた
)
ふんですがね
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな
事
(
こと
)
からお
媼
(
ば
)
さんも、
去年
(
きよねん
)
……
其
(
そ
)
の
當座
(
たうざ
)
、かりに
玉川
(
たまがは
)
として
置
(
お
)
く……
其家
(
そのいへ
)
の
出入
(
ではひ
)
りに
氣
(
き
)
を
着
(
つ
)
けたやうだつたが、
主人
(
あるじ
)
か、
旦那
(
だんな
)
か
知
(
し
)
らず、
通
(
かよ
)
つて
來
(
く
)
るのが、
謹深
(
つゝしみぶか
)
く
温
(
つゝ
)
ましやかな
人物
(
じんぶつ
)
らしくて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
出入
(
ではひ
)
りの
旅客
(
りよきやく
)
も
僅
(
わづか
)
に二三。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“出入”の意味
《名詞》
出 入(しゅつにゅう)
出ることと入ること。
出すことと入れること。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“出入”で始まる語句
出入口
出入場
出入先
出入司
出入帳
出入事
出入境
出入留
出入邸
出入商人