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鳴動
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めいどう
ふりがな文庫
“
鳴動
(
めいどう
)” の例文
刻々激しさを加えていく
鳴動
(
めいどう
)
の中に、僕は奈落へふり落とされていくような感じを受けたが、それっきり
知覚
(
ちかく
)
をうしなってしまった。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
東西三十間、南北二十余間の塀にかこまれている吉良家の邸は、一瞬の間に、
地殻
(
ちかく
)
も裂けるような
鳴動
(
めいどう
)
と旋風の中に置かれていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たちまち
黒
(
くろ
)
けむりの
中
(
なか
)
から
火
(
ひ
)
ばしらが
上
(
あ
)
がり、
万山
(
ばんざん
)
は
鳴動
(
めいどう
)
しました。これより
早
(
はや
)
く、
秀作
(
しゅうさく
)
さんの
部隊
(
ぶたい
)
は、
敵陣地
(
てきじんち
)
目
(
め
)
がけて
突進
(
とっしん
)
していたのです。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
忽
(
たちま
)
ち
山岳
(
さんがく
)
鳴動
(
めいどう
)
し、
黒烟
(
こくゑん
)
朦朧
(
もうろう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
る、
其
(
その
)
黒烟
(
こくゑん
)
の
絶間
(
たえま
)
に
眺
(
なが
)
めると、
猛狒
(
ゴリラ
)
は
三頭
(
さんとう
)
共
(
とも
)
微塵
(
みじん
)
になつて
碎
(
くだ
)
け
死
(
し
)
んだ、
獅子
(
しゝ
)
も
大半
(
たいはん
)
は
打斃
(
うちたを
)
れた、
途端
(
とたん
)
に
水兵
(
すいへい
)
が
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
伊豆南方
(
いづなんぽう
)
の
洋底
(
ようてい
)
は
航海中
(
こうかいちゆう
)
の
船舶
(
せんぱく
)
が
水柱
(
みづばしら
)
を
望見
(
ぼうけん
)
し、
或
(
あるひ
)
は
鳴動
(
めいどう
)
に
伴
(
ともな
)
つて
黒煙
(
くろけむり
)
のあがるのを
見
(
み
)
ることもあり、
附近
(
ふきん
)
の
海面
(
かいめん
)
に
輕石
(
かるいし
)
の
浮
(
うか
)
んでゐるのに
出會
(
であ
)
ふこともある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
「起きて来たのはいいが、
泰山
(
たいざん
)
鳴動
(
めいどう
)
して
鼠
(
ねずみ
)
一匹じゃあねえかな……よく降りゃあがる」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
次郎は、その沈黙と孤独の奥に、自分の恋と自分をとりまく時代とが
蛇
(
へび
)
のようにもつれあい、すさまじく
鳴動
(
めいどう
)
して、自分の運命を刻々にゆさぶっているのを、まざまざと感じるのであった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
止まるや否や、クーリー団は、
怒
(
おこ
)
った
蜂
(
はち
)
の巣のように、急に
鳴動
(
めいどう
)
し始めた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この時
雷
(
らい
)
のとどろくごとく山の
鳴動
(
めいどう
)
聞こゆ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
と、オルガ姫が叫ぶのと、艇が今にもばらばらに壊れるのではないかと思うほど、はげしく
鳴動
(
めいどう
)
を起すのと、同時であった。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
火山
(
かざん
)
の
噴火
(
ふんか
)
鳴動
(
めいどう
)
を
神業
(
かみわざ
)
と
考
(
かんが
)
へたのは
日本
(
につぽん
)
ばかりではないが、
特
(
とく
)
に
日本
(
につぽん
)
においてはそれが
可
(
か
)
なり
徹底
(
てつてい
)
してゐる。まづ
第一
(
だいゝち
)
に、
噴火口
(
ふんかこう
)
を
神
(
かみ
)
の
住
(
す
)
み
給
(
たま
)
へる
靈場
(
れいじよう
)
と
心得
(
こゝろえ
)
たことである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
洞中
(
どうちう
)
の
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
中
(
なか
)
では、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
方
(
ほう
)
でも、
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
でも、
鎔鐵爐
(
ようてつろ
)
、
冶金爐等
(
やきんろとう
)
から
㷔々
(
えん/\
)
と
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
熱火
(
ねつくわ
)
の
光
(
ひかり
)
は
魔神
(
まじん
)
の
紅舌
(
した
)
のごとく、
互
(
たがひ
)
に
打
(
うち
)
おろす
大鐵槌
(
だいてつつい
)
の
響
(
ひゞき
)
は、
寂寞
(
じやくばく
)
たる
洞窟
(
どうくつ
)
を
鳴動
(
めいどう
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
零落した馬車は容赦なく
鳴動
(
めいどう
)
してその上を通るのだから、
凸凹
(
でこぼこ
)
の多い
川床
(
かわどこ
)
を渡るよりも危険である。
二百三高地
(
にひゃくさんこうち
)
へ行く途中などでは、とうとうこの火打石に降参して、馬車から下りてしまった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鳴動
(
めいどう
)
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳴動
(
めいどう
)
はだんだんはげしくなっていく。沼の水面にふしぎな波紋がおこった。が、そんなことには二人とも気がつかないで、しっかりだきあっている。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
更
(
さら
)
に
日本
(
につぽん
)
では、
火山
(
かざん
)
の
主
(
ぬし
)
が
靈場
(
れいじよう
)
を
俗界
(
ぞつかい
)
に
穢
(
けが
)
されることを
厭
(
いと
)
はせ
給
(
たま
)
ふがため、
其處
(
そこ
)
を
潔
(
きよ
)
める
目的
(
もくてき
)
を
以
(
もつ
)
て
時々
(
とき/″\
)
爆發
(
ばくはつ
)
を
起
(
おこ
)
し、
或
(
あるひ
)
は
鳴動
(
めいどう
)
によつて
神怒
(
しんど
)
のほどを
知
(
し
)
らしめ
給
(
たま
)
ふとしたものである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
家が、大地震のように
鳴動
(
めいどう
)
した。
迫撃砲弾
(
はくげきほうだん
)
が、この建物に命中したらしい。もう
猶予
(
ゆうよ
)
はならない。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一方
(
いつぽう
)
では
下敷
(
したじき
)
の
下
(
した
)
から
助
(
たす
)
けを
乞
(
こ
)
ふてわめき、
他方
(
たほう
)
では
消防
(
しようぼう
)
の
急
(
きゆう
)
を
告
(
つ
)
ぐるさけび、これに
和
(
わ
)
して
絶
(
た
)
え
間
(
ま
)
なき
餘震
(
よしん
)
の
鳴動
(
めいどう
)
と
大地
(
だいち
)
の
動搖
(
どうよう
)
とは、
幸
(
さいはひ
)
に
身
(
み
)
を
以
(
もつ
)
て
免
(
のが
)
れたものには
手
(
て
)
の
下
(
くだ
)
しようもなかつたであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
外の爆発の
閃光
(
せんこう
)
が、カーテンを通すのであった。建物は、今にも
裂
(
さ
)
けとびそうに、
鳴動
(
めいどう
)
する。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は、灼鉄と
硝煙
(
しょうえん
)
と閃光と
鳴動
(
めいどう
)
との中に包まれたまま、爆発するような
歓喜
(
かんき
)
を感じた。その瞬間に、彼から、
仏天青
(
フォー・テンチン
)
なる中国人の
霊魂
(
れいこん
)
と性格とが、
白煙
(
はくえん
)
のように飛び去った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大地は、地震のように
鳴動
(
めいどう
)
した。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“鳴動”の意味
《名詞》
地鳴りがして地面が振動すること。
音がして揺れ動くこと。
(出典:Wiktionary)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“鳴動”で始まる語句
鳴動連