トップ
>
金持
>
かねもち
ふりがな文庫
“
金持
(
かねもち
)” の例文
それはおぢさんが
貧乏
(
びんぼふ
)
なために、
金持
(
かねもち
)
の
子
(
こ
)
のやうに大切にしてやられなかつたからだ。だがおぢさんにはまだ
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
がある。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
あれは誰の娘だろう? 親父はどんな人間かしら?
金持
(
かねもち
)
で気前のいい地主だろうか、それとも
奉職
(
ほうしょく
)
ちゅうにたんまりと財産を拵えたような
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
六三
小国
(
おぐに
)
の三浦某というは村一の
金持
(
かねもち
)
なり。今より二三代前の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく
魯鈍
(
ろどん
)
なりき。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『モールスさんの
掘
(
ほ
)
つた
方
(
はう
)
が
金持
(
かねもち
)
のコロボツクルが
居
(
ゐ
)
たので、
此所
(
こゝ
)
は
屹
(
きつ
)
と
貧乏人
(
びんばうにん
)
が
居
(
ゐ
)
たんだらう』など
戯
(
たはむ
)
れて
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
へ、
車夫
(
しやふ
)
を
從
(
したが
)
へて二
絛
(
でう
)
公
(
こう
)
が
來
(
こ
)
られた。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
よろこびをうけて
酬
(
むく
)
いることを知らざるは、人間にあらず馬なり、
弥次馬
(
やじうま
)
なり。さあさあ弥次馬はあとへ引っこんで
金持
(
かねもち
)
だけ前のほうへでてくださいよ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
渡世となし夫婦さし向ひにて
金持
(
かねもち
)
と云にはあらねども不自由もなく
暮
(
くら
)
しけるが
彼
(
か
)
の勘兵衞の
甥
(
をひ
)
彌七と云者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
衣食住の安心は
勿論
(
もちろん
)
、随分
金持
(
かねもち
)
になる事も出来るから止まれと
懇
(
ねんごろ
)
に説いたのは、決して尋常の戯れでない。チャント
一間
(
ひとま
)
の中に
差向
(
さしむか
)
いで
真面目
(
まじめ
)
になって話したのである。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
馬鹿
(
ばか
)
さわぎもせねば
串談
(
じやうだん
)
も三ちやんの
樣
(
やう
)
では
無
(
な
)
けれど、
人好
(
ひとず
)
きのするは
金持
(
かねもち
)
の
息子
(
むすこ
)
さんに
珍
(
めづ
)
らしい
愛敬
(
あいけう
)
、
何
(
なん
)
と
御覽
(
ごらん
)
じたか
田中屋
(
たなかや
)
の
後家
(
ごけ
)
さまがいやらしさを、あれで
年
(
とし
)
は六十四
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
他の村人が、あまり
値段
(
ねだん
)
が高いじゃないかと注意したら、売り主の曰く、そりゃ
些
(
ちった
)
ア高いかも
知
(
し
)
んねえが、
何某
(
なにがし
)
さんは
金持
(
かねもち
)
だもの、此様な時にでも
些
(
ちった
)
ア
儲
(
も
)
うけさして
貰
(
もら
)
わにゃ、と。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
或
(
ある
)
家
(
いへ
)
ではクワスを
飮
(
の
)
ませ、
或
(
ある
)
所
(
ところ
)
ではパンを
食
(
く
)
はして
呉
(
く
)
れる。で、
彼
(
かれ
)
は
毎
(
いつ
)
も
滿腹
(
まんぷく
)
で、
金持
(
かねもち
)
になつて、六
號室
(
がうしつ
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
く
)
る。が、
其
(
そ
)
の
携
(
たづさ
)
へ
歸
(
かへ
)
る
所
(
ところ
)
の
物
(
もの
)
は、
玄關
(
げんくわん
)
でニキタに
皆
(
みんな
)
奪
(
うば
)
はれて
了
(
しま
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
家
(
いへ
)
あり、
妻
(
つま
)
あり、
眷屬
(
けんぞく
)
あり、いろがあつて、
金持
(
かねもち
)
で、
大阪
(
おほさか
)
を
一
(
ひと
)
のみに、
停車場前
(
ステエシヨンまへ
)
を、さつ/\と、
自動車
(
じどうしや
)
、
俥
(
くるま
)
、
歩行
(
ある
)
くのさへ
電車
(
でんしや
)
より
疾
(
はや
)
いまで、
猶豫
(
ため
)
らはず、
十字
(
じふじ
)
八方
(
はつぱう
)
に
捌
(
さば
)
ける
人數
(
にんず
)
を
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ムウン
又
(
また
)
迎
(
むか
)
ひか、どうも
度々
(
たび/″\
)
招待状
(
せうたいじやう
)
をつけられて困るなア、
先方
(
むかう
)
は
此頃
(
このごろ
)
茶
(
ちや
)
を
始
(
はじ
)
めたてえが、
金持
(
かねもち
)
ゆゑ
極
(
ごく
)
我儘
(
わがまゝ
)
な茶で、
種々
(
いろ/\
)
道具
(
だうぐ
)
を
飾
(
かざ
)
り
散
(
ちら
)
かして
有
(
あ
)
るのを、
皆
(
みん
)
なが
胡麻
(
ごま
)
アするてえ事を聞いたが
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おぢさんは、みんなが
大
(
たい
)
へん
可愛
(
かあい
)
い。この
本
(
ほん
)
は
君
(
きみ
)
たちに
讀
(
よ
)
んでもらひ、
歌
(
うた
)
つてもらうために
書
(
か
)
いたのだ。
金持
(
かねもち
)
の
子供
(
こども
)
なんか
讀
(
よ
)
まなくたつていい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
何だと云て話をすると、私の一身上の事に及んで、お前はこの
度
(
たび
)
使節に付て来たが、
是
(
こ
)
れから先は日本に
帰
(
かえっ
)
て何をする
所存
(
つもり
)
かソリャ
勿論
(
もちろん
)
知らないが、お前は
大層
(
たいそう
)
金持
(
かねもち
)
かと尋ねるから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
或
(
ある
)
家
(
いえ
)
ではクワスを
飲
(
の
)
ませ、
或
(
ある
)
所
(
ところ
)
ではパンを
食
(
く
)
わしてくれる。で、
彼
(
かれ
)
はいつも
満腹
(
まんぷく
)
で、
金持
(
かねもち
)
になって、六
号室
(
ごうしつ
)
に
帰
(
かえ
)
って
来
(
く
)
る。が、その
携
(
たずさ
)
え
帰
(
かえ
)
る
所
(
ところ
)
の
物
(
もの
)
は、
玄関
(
げんかん
)
でニキタに
皆
(
みんな
)
奪
(
うば
)
われてしまう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
凡俗世界ではその様子を見て、コリャ何でも
金持
(
かねもち
)
だと測量する人もありましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
けれど
君
(
きみ
)
たちは
金持
(
かねもち
)
の
子
(
こ
)
や、
金持
(
かねもち
)
の
味方
(
みかた
)
の
詩人
(
しじん
)
やまたそいつらと
一
(
いつ
)
しよに
貧乏人
(
びんぼふにん
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にしてゐる
奴
(
やつ
)
らのやうに、このおぢさんの
童謠
(
うた
)
を一も二もなく、
頭
(
あたま
)
からバカにし、
惡口
(
わるくち
)
なんか
云
(
い
)
はないだらう。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
金持
(
かねもち
)
アうしろで
手
(
て
)
を
叩
(
たた
)
く
兵隊さん
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
金持
(
かねもち
)
アうしろで
手
(
て
)
を
叩
(
たゝ
)
く
兵隊さん
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
金持
(
かねもち
)
アうしろで
手
(
て
)
を
叩
(
たゝ
)
く
兵隊さん
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“金持”で始まる語句
金持重宝記