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西班牙
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スペイン
ふりがな文庫
“
西班牙
(
スペイン
)” の例文
然
(
しか
)
るに今よりおよそ三百七十年前、初めて
葡萄牙
(
ポルトガル
)
及び
西班牙
(
スペイン
)
と交通するに至って、欧州文明が多少輸入されることとなったのである。
東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
要するにうちのペトラに恋人あり、その名をモラガスと言って
西班牙
(
スペイン
)
名題歌舞伎リカルド・カルヴォ一座の、まあ言わば馬の脚だった。
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
我我は盗賊、殺戮、姦淫等に於ても、決して「黄金の島」を探しに来た
西班牙
(
スペイン
)
人、
葡萄牙
(
ポルトガル
)
人、
和蘭
(
オランダ
)
人、
英吉利
(
イギリス
)
人等に劣らなかつた。
侏儒の言葉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
支那
(
しな
)
帝使を
西班牙
(
スペイン
)
帝使の
下
(
しも
)
に座せしめ、
吾
(
わが
)
児
(
こ
)
たり友たる
西帝
(
せいてい
)
の使を、賊たり無頼の徒たる支那帝の
使
(
し
)
の下に
坐
(
ざ
)
せしむる
勿
(
なか
)
れと
云
(
い
)
いしと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
奇怪極まるこの評判が
西班牙
(
スペイン
)
中に拡がった頃一人の勝れた心霊学者がマドリッド市長の依頼に依ってマドリッド市へ研究に来た。
物凄き人喰い花の怪
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
そんないらぬ心配よりも早く金を呉れというのである。彼が教会と言ったのは、コロールに在る
独逸
(
ドイツ
)
教会か
西班牙
(
スペイン
)
教会かの
何
(
いず
)
れかである。
南島譚:03 雞
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
T—の頭には、小笠原島で見た漁夫や、漂流の
西班牙
(
スペイン
)
人や、多勢の
雑種
(
あいのこ
)
について、小説にして見たいと思うようなものがたくさんあった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ラロの『
西班牙
(
スペイン
)
交響曲』と、ベートーヴェンの『クロイツェル・ソナタ』と、バッハの『協奏曲第二番』を代表作として掲げようと思う。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
譬
(
たと
)
へば
和蘭
(
オランダ
)
のレンブラント仏蘭西のコロオ
西班牙
(
スペイン
)
のゴヤとまた仏国の
諷刺
(
ふうし
)
画家ドオミエーとを一時に混同したるが如き大家なりとなせり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
西班牙
(
スペイン
)
人の父と、
猶太
(
ユダヤ
)
人の母との間に生れた混血児だと申しますが、一見したところでは純然たるヤンキーとしか思われませぬ。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
自分はナシヨナル博物館で
伊太利
(
イタリイ
)
や
西班牙
(
スペイン
)
の昔の諸大家の絵を
観
(
み
)
、テエト博物館で英国近代の名家の絵を観た事に幸ひを感じた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「筑前、筑前。そんな所をいくら見ていても日本はないぞ。その辺りは、
羅馬
(
ローマ
)
、
西班牙
(
スペイン
)
、また、
埃及
(
エジプト
)
などという国々の
抱
(
だ
)
いておる
内海
(
うちうみ
)
——」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
所
(
ところ
)
で西洋の文学上で近代的な女というのはどんなだい。それ何とかいう
西班牙
(
スペイン
)
の無政府主義者の女ね。あれなんかどうだい。
新時代女性問答
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
転げた
西班牙
(
スペイン
)
ナイフの青い彫刻の周囲で血がまだ静かな活動を続けていた。甲谷は死体を
跨
(
また
)
いで外へ出ると、参木にいった。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
あたしたちが案内されたのは、
西班牙
(
スペイン
)
風の建物の下の一室で、建物の入口には、ヴイラ・セリユバンといふ札が出てゐる。
アンリエツトの転地療養日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
ふと見ると庭に沿った長い
側廊
(
アイル
)
を、ブロンド編髪をやさしく胸に垂れ、レエスの
胸衣
(
ジレ
)
に鯨骨入りの
裳
(
スカート
)
をつけて大きな
西班牙
(
スペイン
)
の扇を持った少女が
ハムレット
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“The Four Horseman of Apocalypse.”を書いて俄に注目の焦点と成った
西班牙
(
スペイン
)
のブラスコ・イバンツを始め
最近悦ばれているものから
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
この小話は、
墺太利
(
オウストリー
)
のカアル皇帝が、
西班牙
(
スペイン
)
領の離れ小島で崩じた時と、同じような感銘を僕に与えたとおもうから、ここに書きしるしておこう。
紙幣鶴
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
それで学院の隣に別な小さな門があって、そこに平屋建ての、
西班牙
(
スペイン
)
風な
瀟洒
(
しょうしゃ
)
な住宅があったが、学院の校舎とは庭つづきで行け行けになっていた。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
西班牙
(
スペイン
)
宗教審問所に設けられたのが最初。ウファ映画「会議が踊る」の中で、メテルニッヒがウエリントンの会話などを盗み聴くあれがそうである。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
三十七年の十月の或る夜、暴風雨が来て、バギオとは
西班牙
(
スペイン
)
語で暴風のことだと想いだした途端に、小屋が吹き飛ばされ、道路は崩れて、橋も流された。
わが町
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
これは有名なある画家の
画
(
か
)
いた名高い絵であって、伯爵が叔父にあたる
西班牙
(
スペイン
)
の貴族ボバドイラ侯爵から伝えられたものである。判事がまず口を開いて
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
博士 これは、仏国の大帝
奈翁
(
ナポレオン
)
が、西暦千八百八年、
西班牙
(
スペイン
)
遠征の途に上りました時、かねて世界有数の読書家。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妹の母は
西班牙
(
スペイン
)
人でした。もう亡くなりましたが。——複雑した家庭に産れたものですから、
彼女
(
あれ
)
も幼い時からいろいろ苦労しましてね、可哀想な女です。
黒猫十三
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
西班牙
(
スペイン
)
人の男性か女性か知らないが、第一回に嚔をしたものゝ上に
百千
(
ももち
)
の呪いあれ! 嚔はその処置を市当局で斯くの如く制定するほどの重大事件になった。
女婿
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
十五世紀の頃にはアレキサンダー法王が世界を二分して西は
西班牙
(
スペイン
)
に与え、東は
葡萄牙
(
ポルチュガル
)
に分けた。しかしてその時の起算点はアゾーレス群島の近傍であった。
東西相触れて
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
……たとえば、首相のシュレイゲル様、外務大臣のハイベルグ様もそうですし、近くは
西班牙
(
スペイン
)
大使のエスピネル様も、手に取って御覧になったことがあります
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
元来
西班牙
(
スペイン
)
の広大な領土は
宣教師
(
ばてれん
)
を手先に使つて侵略したものだと
実
(
まこと
)
しやかに述べ立てる西班牙人があり
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
丁度セルヴァンテスの三百年祭も来ていて、あの「ドン・キホオテ」を書いた
西班牙
(
スペイン
)
の名高い作者を記念するための新刊の著述なぞが本屋の
店頭
(
みせさき
)
を飾っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
しかれども王家あにこれをもって教を
立
(
たつ
)
るものならんや。百露の王すでに
西班牙
(
スペイン
)
のために滅さる今に
至
(
いたり
)
て、天孫の国、万国と
角立
(
かくりつ
)
するもの、ひとり皇国あるのみ。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
その
外
(
ほか
)
欧洲各国の王室費では
西班牙
(
スペイン
)
のが一・八五〇・〇〇〇弗、
白耳義
(
ベルジユーム
)
のが八七五・〇〇〇弗、
丁抹
(
デンマーク
)
のが三四五・〇〇〇弗、
和蘭
(
オランダ
)
のが五二五・〇〇〇弗といふ事だ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今や
海濤
(
かいとう
)
を踏んで隣家の如く互いに往来したる、西南群島もしくは
葡萄牙
(
ポルトガル
)
、
西班牙
(
スペイン
)
、
英吉利
(
イギリス
)
等は、星界よりも遠く、日に相交渉するは、その
咫尺
(
しせき
)
相接する隣藩のみ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
ベースボールはもと
亜米利加
(
アメリカ
)
合衆国の国技とも称すべきものにしてその遊技の国民一般に
賞翫
(
しょうがん
)
せらるるはあたかも
我邦
(
わがくに
)
の
相撲
(
すもう
)
、
西班牙
(
スペイン
)
の
闘牛
(
とうぎゅう
)
などにも類せりとか聞きぬ。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
名をゼロニモ・ルジエラと云いて、
西班牙
(
スペイン
)
の産なるが、今や此世に
望
(
のぞみ
)
を絶ちて自ら
縊
(
くび
)
れなんとす。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
西班牙
(
スペイン
)
の探検者たちが、加州にシエラ・ネヴァダ山脈を見つけたよりも、三世紀も遅れている。
火と氷のシャスタ山
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
安中は
西班牙
(
スペイン
)
の Piaster や
葡萄牙
(
ポルトガル
)
の Tostao を宇都宮に見せて問うてゐる。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
諸君は南欧の小部落バスクを認識せらるるであらうか?
仏蘭西
(
フランス
)
、
西班牙
(
スペイン
)
両国の国境をなすピレネエ山脈を、やや仏蘭西に降る時、諸君は小部落バスクに逢着するのである。
風博士
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
近時東京や大阪等の郊外に建てられる洋館に、好んで
西班牙
(
スペイン
)
風の赤の丸瓦を用いることが流行して来ました。黒瓦に
厭
(
あ
)
き平瓦に厭きた人たちの
止
(
や
)
み
難
(
がた
)
い求めだと思われます。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
ヨーロッパの
西班牙
(
スペイン
)
という国で、最初にこのアメリカを見つけてから、コルテツとか、ピザロとかいう豪傑が押しかけて行ったのですが、これが土地を拓くつもりではなく
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
己は此国の古の神々の如くにならうと思つた。——いや己は今もならうと思つてゐる。己は若い時に己が
西班牙
(
スペイン
)
の修道院で発見した
希伯来
(
ヘブライ
)
の文書を読んで、かう云ふ事を知つた。
春の心臓
(新字旧仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
この国が
西班牙
(
スペイン
)
から独立したのは今より約百年の昔であるが、それ以来今日まで大統領の地位は常に血を以て争われ、歴代の大統領中無事に天命を全うし得た者は極めて少ない。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
もつて
西班牙
(
スペイン
)
政府の捕ふるところとなり、同十月十三日獄中にて銃殺せらる。——訳者
少数と多数
(新字旧仮名)
/
エマ・ゴールドマン
(著)
サバチニはよく
西班牙
(
スペイン
)
あたりを舞台にして探偵小説を書くが、イギリス、フランス
歴史的探偵小説の興味
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
また
西班牙
(
スペイン
)
の或る物をさえ思わせるような一帯の風物を一目見るや、
此処
(
ここ
)
こそ自分の求めている場所と信じて、その町の一つのシェルに暫く滞在し、附近を捜しまわったがそれも
空
(
むな
)
しく
雉子日記
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
広い帯を締めた
西班牙
(
スペイン
)
種の玉葱があって、西班牙の坊さんのように勢いよく肥え太ってぴかつきながら、娘っ子が通りかかる度に、淫奔で狡猾そうな眼附きで棚の上からそっと目配せしたり
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
一五七五年即ち天正三年アルカラ(
西班牙
(
スペイン
)
)の出版である。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
西班牙
(
スペイン
)
、
葡萄牙
(
ポルトガル
)
等が独りこれを行ったばかりでなく、英も仏も皆当時はその
顰
(
ひそみ
)
に
倣
(
なら
)
って同様な非人道的なことを行っていたものであった。
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
同じ東洋人なる支那の貴公子よ、
妾
(
わらわ
)
を固く信じ給え、
西班牙
(
スペイン
)
の愚人の守りおる彼の水晶球を奪い取り妾の住居へ来たりたまえ。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
まことは満船の客英人ならぬは敷島のやまとの国を
故郷
(
ふるさと
)
として帰る七人と、
独逸
(
ドイツ
)
人
一人
(
ひとり
)
、
西班牙
(
スペイン
)
人
一人
(
ひとり
)
、
仏蘭西
(
フランス
)
人一組の夫婦あるのみに
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
そして、この
西班牙
(
スペイン
)
的な群集・西班牙的な乗物・西班牙的な騒音!——それがどうだ! 今や
犇
(
ひし
)
と町の一方をさして渦まいて往く。闘牛場へ!
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
“西班牙”の意味
《固有名詞》
西 班 牙
スペインの漢字表記。
(出典:Wiktionary)
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
班
常用漢字
小6
部首:⽟
10画
牙
常用漢字
中学
部首:⽛
4画
“西班牙”で始まる語句
西班牙人
西班牙犬
西班牙語
西班牙風邪
西班牙女
西班牙櫛
西班牙磴
西班牙酒
西班牙靴
西班牙馬