“スペイン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
西班牙95.1%
西班1.0%
西1.0%
西州1.0%
西斑牙1.0%
西陽1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要するにうちのペトラに恋人あり、その名をモラガスと言って西班牙スペイン名題歌舞伎リカルド・カルヴォ一座の、まあ言わば馬の脚だった。
西班スペインの山は海をめぐらし、点々とある家屋はもようをなす。いずれの寺院も尖塔がそびえ、門前には乞食が群れているのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
うち破るようにして、みどり色の湾に入る。林や丘の一帯は西班スペインである。港のあたりの絵のような家屋は青い野につらなり、一望のうちに紫けぶるもやが暮れなずむ山をとじこめるのである。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
大会へ招待されたのは、当の仏国ふつこくのほかに、えいどく西スペインにちの六ヵ国でした。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
前日予選が行なわれましたが、ふつえい各三人、どく二人ふたり西スペインにち一人ひとりが選にはいっただけでありました。この予選にはいった十三人が、翌日よくじつ晴れの競技を行なうことになったのであります。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
西州スペインの尽きようとする地に、石造りの家が山のふもとをめぐるように建つ。白い壁は赤瓦をうつし、見れば絵のなかの村かと思われた。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(船窓に独り座して夕暮れにひとみをこらして見れば、海をめぐる青い山々にはまだ秋がきていない。寝台に清らかな風が吹き、わがこと足れりの思いがする。半輪の月のもと西州スペインを去ったのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
土民の比律賓フィリッピン人をはじめ、米人・支那人・露西亜人・西斑牙スペイン人等人種を問わず狩りあつめられていた千二百名の人夫は、五米の工事に一人ずつの死人が出るありさまに驚いて
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
船は西陽スペインのビゴ港に入る。一つの円丘のような山あたり石屋が隣り合って建つ。ふりかえれば青い山が衝立ついたてのごとく雲をつき上げるように立ち、見渡すかぎりの風景は旅客の俗塵を
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)