“西陽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にしび94.7%
スペイン5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人はまた、いつ見ておいたのか、上人の居室の窓に西陽にしびがあたるので、そこへ高い垣をって、糸瓜へちまの苗を植えようかなどと話している。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
午後のあるとき、私は頭を擧げて、そして四邊あたりを見𢌞し、傾きかけた西陽にしびの影を壁の上に曳いてゐるのを見て、私はいた。「どうしたらいゝのだらう?」
船は西陽スペインのビゴ港に入る。一つの円丘のような山あたり石屋が隣り合って建つ。ふりかえれば青い山が衝立ついたてのごとく雲をつき上げるように立ち、見渡すかぎりの風景は旅客の俗塵を
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)