“にしび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
西日50.0%
西陽47.4%
夕日2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのとき、母親ははおやのやせた姿すがたが、西日にしびけて、屋根やね灰色はいいろながかげをひきました。のつやもなく、脾腹ひばらのあたりは骨立ほねだっていました。
どこかに生きながら (新字新仮名) / 小川未明(著)
午後のあるとき、私は頭を擧げて、そして四邊あたりを見𢌞し、傾きかけた西陽にしびの影を壁の上に曳いてゐるのを見て、私はいた。「どうしたらいゝのだらう?」
畑の様子はよくわからないが、右寄りの方には、お寺の屋根の頂が見えています。それが夕日にしびをうけて金色に輝いています。黄昏たそがれをつげるアンゼラスの鐘が夕靄に溶けこんで流れてくるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)