西洋せいよう)” の例文
慶応義塾けいおうぎじゅくだけが、西洋せいようのあたらしい学間がくもんをおしえていたわけです。そこで、生徒せいとかずも、二百にん、三百にんをかぞえるようになりました。
それで、私共わたしどもは、これから西洋せいようやその外國がいこくのものはこれだけにして、日本につぽん石器時代せつきじだいからのふる品物しなものくことにいたしませう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
じいやぶれた帽子ぼうしをかぶっていました。そして西洋せいようにあるとしとった牧羊者ひつじかいのように、しろいあごひげがのびていました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いてるとイヤハヤ無※ばかはなし! 西洋せいようでもいろ/\と縁起えんぎかたひとはあるが、この老女らうぢよのやうなのはまアめづらしからう。
これにつきてはあとくわしく申上もうしあげますが、かくあらたに幽界ゆうかいはいったもので、ったかみ神使つかい西洋せいようもう天使エンゼルのお世話せわあずからないものは一人ひとりもございませんので……。
南部なんぶの紫紺染は、むかしは大へん名高いものだったそうですが、明治めいじになってからは、西洋せいようからやすいアニリン色素しきそがどんどんはいって来ましたので、一向いっこうはやらなくなってしまいました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは、そのころ、ふるいかんがえをもつひとが、西洋せいようのあたらしい学問がくもんをしているゆうめいなひとをころすことがはやっていたからです。
もっともかようにかんがへたのは日本につぽんばかりでなく、西洋せいようでも支那しなでもむかしはみなおなじようにおもつてゐたのでありました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その晩方ばんがたあねは、いもうとさがして、あるカフェーのまえにきかかりました。そのなかでは、わかおんなや、おとこが、はしゃいで愉快ゆかいそうにうたをうたい、ビールや、西洋せいようさけんでいました。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
西洋せいようひともう天使てんし——あれにはいろいろ等差とうさがあり、たまには高級こうきゅう自然霊しぜんれいしている場合ばあいもありますが、しかしちょいちょい病床びょうしょうあらわれたとか、画家えかきうつったとかいうのは
諭吉ゆきちは、西洋せいようほんをたくさんよんでいたので、だいたいのようすはしっていたのですが、じっさいにでみるのははじめてです。
これは近頃ちかごろ西洋せいよう文明ぶんめいがはひつててもおなじことで、いかに西洋風せいようふうならつても、あるてんには日本人につぽんじんには日本人につぽんじんらしい趣味しゆみ特質とくしつが、えないのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
さよは、かつて、きたことのないようなまちました。西洋せいようふうの建物たてものがならんでいて、とおりには、やなぎなどがわっていました。けれども、なんとなくしずかなまちでありました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてそのピアノのおといたり、蓄音機ちくおんきはいっている西洋せいよううたふしなどきましたとき、これらのものもうみえて、とおとおいあちらのくにからきたのだろうかとかんがえたのであります。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
んでいったぼくのたこをひろったのだとおもうよ。」と、年郎としろうくんは、自分じぶんがらない西洋せいようだこのことなどわすれてしまって、ただ熱心ねっしんによくがっている六かくだこをつめていました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
かわいらしいおんなと、ぼうしをかぶったおとこで、おんなは、はなかごをもち、おとこは、たいこをたたいているのでした。日本にっぽんどもらしくない、西洋せいようどものふうをしていました。
花かごとたいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
年郎としろうくんは、自分じぶんつくった西洋せいようだこをって、はらっぱへげにいきました。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
年郎としろうくんは、どうも自分じぶんつくった西洋せいようだこが、調子ちょうしわるかったのです。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
西洋せいようのぜいたくな小間物こまもの
おもちゃ店 (新字新仮名) / 小川未明(著)