“西洋机”の読み方と例文
読み方割合
デスク100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその部屋へ大きな西洋机デスクや安楽椅子の類を持ちこんで、見た眼には多少狭苦しいが、とにかく居心いごころは悪くない程度の西洋風な書斎をこしらえ上げた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
俊助は青いかさをかけた卓上電燈の光の下に、野村の手紙と大井の小説とを並べたまま、しばらくは両腕を胸に組んで、じっと西洋机デスクの前へ坐っていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
須田町すだちょうの乗換で辰子たつこと分れた俊助は、一時間の後この下宿の二階で、窓際の西洋机デスクの前へ据えた輪転椅子に腰を下しながら、漫然と金口きんぐち煙草たばこくわえていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)