“色素”の読み方と例文
読み方割合
しきそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うだ。あの人は頭の毛の色素しきそがなくなるまで勤続してこの頃漸く三級になった。それでも異数の昇進として羨望せんぼうの的になっているぜ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
南部なんぶの紫紺染は、むかしは大へん名高いものだったそうですが、明治めいじになってからは、西洋せいようからやすいアニリン色素しきそがどんどんはいって来ましたので、一向いっこうはやらなくなってしまいました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
見ると驚いたことに、博雄は顔から色素しきそが抜けてしまったように青白くなって、寄生きせい植物にゆうれい草と名付けるのがあるが、それとそっくりであった。腕が細く、頭が大きくて目立つ。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)