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しやうき
ふりがな文庫
“
正氣
(
しやうき
)” の例文
新字:
正気
憐
(
あはれ
)
み
何時迄
(
いつまで
)
狂氣
(
きやうき
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成るべしとて
連
(
つれ
)
歸り是も
隱居所
(
いんきよじよ
)
へ入置
遣
(
つか
)
はせしに
追々
(
おひ/\
)
正氣に
相成
(
あひなり
)
ければ又々以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
取揚
(
とりあげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ただ夜になると、まるで幽靈のやうに、庭や果樹園を
正氣
(
しやうき
)
を失つたかのやうにお歩きになりました——私は正氣を失つてゐらしたんだと思ひます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
瀧口が顏は少しく青ざめて、思ひ定めし眼の色
徒
(
たゞ
)
ならず。父は
暫
(
しば
)
し
語
(
ことば
)
なく
俯
(
うつむ
)
ける我子の顏を
凝視
(
みつ
)
め居しが、『時頼、そは
正氣
(
しやうき
)
の言葉か』。『
小子
(
それがし
)
が一生の願ひ、
神
(
しん
)
以
(
もつ
)
て
詐
(
いつわ
)
りならず』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
其時
(
そのとき
)
居士
(
こじ
)
は、
自分
(
じぶん
)
が
坐禪
(
ざぜん
)
をしながら、
何時
(
いつ
)
か
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
かずにうと/\と
眠
(
ねむ
)
つて
仕舞
(
しま
)
つてゐて、はつと
正氣
(
しやうき
)
に
歸
(
かへ
)
る
間際
(
まぎは
)
に、おや
悟
(
さと
)
つたなと
喜
(
よろこ
)
ぶことがあるが、さて
愈
(
いよ/\
)
眼
(
め
)
を
開
(
あ
)
いて
見
(
み
)
ると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
既
(
すで
)
にそれは
人
(
ひと
)
も
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
なり
遺書
(
ゐしよ
)
によつて
明
(
あきら
)
かではないか、
考
(
かんが
)
へ
直
(
なほ
)
して
正氣
(
しやうき
)
になつて、
其後
(
そのご
)
の
事
(
こと
)
はお
前
(
まへ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
任
(
まか
)
せるから
思
(
おも
)
ふまゝの
世
(
よ
)
を
經
(
へ
)
るが
宜
(
よ
)
い、
御兩親
(
ごりやうしん
)
のある
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れないで
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
何度
(
なんど
)
も/\も
名前
(
なまへ
)
を
呼
(
よ
)
ばれて、
漸
(
やうや
)
くその
生徒
(
せいと
)
は
正氣
(
しやうき
)
に
復
(
かへ
)
つた
事
(
こと
)
がありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
六
號室
(
がうしつ
)
の
第
(
だい
)
五
番目
(
ばんめ
)
は、
元來
(
もと
)
郵便局
(
いうびんきよく
)
とやらに
勤
(
つと
)
めた
男
(
をとこ
)
で、
氣
(
き
)
の
善
(
い
)
いやうな、
少
(
すこ
)
し
狡猾
(
ずる
)
いやうな、
脊
(
せ
)
の
低
(
ひく
)
い、
瘠
(
や
)
せたブロンヂンの、
利發
(
りかう
)
らしい
瞭然
(
はつきり
)
とした
愉快
(
ゆくわい
)
な
眼付
(
めつき
)
、
些
(
ちよつ
)
と
見
(
み
)
ると
恰
(
まる
)
で
正氣
(
しやうき
)
のやうである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
氣の毒に思ひ
何時
(
いつ
)
まで
狂氣
(
きちがひ
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成べしとて
己
(
おの
)
が
明家
(
あきや
)
に
住
(
すまは
)
せ此處にあること
半年程
(
はんねんほど
)
にて漸やく
正氣
(
しやうき
)
に成しかば以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
世話
(
せわ
)
を
業
(
わざ
)
として
寡婦暮
(
やもめぐら
)
しに世を渡りける。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いつぞは
正氣
(
しやうき
)
に
復
(
かへ
)
りて
夢
(
ゆめ
)
のさめたる
如
(
ごと
)
く、
父樣
(
とゝさま
)
母樣
(
かゝさま
)
といふ
折
(
をり
)
のありもやすると
覺束
(
おぼつか
)
なくも
一日
(
ひとひ
)
二日
(
ふたひ
)
と
待
(
ま
)
たれぬ、
空蝉
(
うつせみ
)
はからを
見
(
み
)
つゝもなぐさめつ、あはれ
門
(
かど
)
なる
柳
(
やなぎ
)
に
秋風
(
あきかぜ
)
のおと
聞
(
き
)
こえずもがな。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何故なら、あの女が
暴
(
あば
)
れ出すと私の祕密をどうしても洩らすのですから、その上、あの女は幾日か——時には何週間も——
正氣
(
しやうき
)
に返るときがあつて、その時には立てつゞけに私を罵るのですから。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
蝶
(
てふ
)
も
何
(
なに
)
も
居
(
ゐ
)
ない、
兄
(
あに
)
は
此處
(
こゝ
)
だから、
殺
(
ころ
)
しはせぬから
安心
(
あんしん
)
して、な、
宜
(
よ
)
いか、
見
(
み
)
えるか、
兄
(
あに
)
だよ、
正雄
(
まさを
)
だよ、
氣
(
き
)
を
取直
(
とりなほ
)
して
正氣
(
しやうき
)
になつて、お
父
(
とつ
)
さんやお
母
(
つか
)
さんを
安心
(
あんしん
)
させて
呉
(
く
)
れ、こら
少
(
すこ
)
し
聞分
(
きゝわ
)
けて
呉
(
く
)
れ
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
覺え無とは何故ぞ受取證書が白紙に成て居るのも
不審
(
ふしん
)
の一ツと云ば長庵は大いに笑ひ
戲氣
(
たはけ
)
と云も程こそあれ
覺
(
おぼ
)
え
違
(
ちが
)
ひも事による證據の書附有などと其の
白紙
(
しらかみ
)
が何に
成
(
なる
)
然
(
さう
)
して見ればお若いが
正氣
(
しやうき
)
では御座るまい
診察
(
しんさつ
)
して藥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
氣
部首:⽓
10画
“正”で始まる語句
正
正午
正直
正面
正月
正気
正体
正鵠
正宗
正行