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挙動
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きょどう
ふりがな文庫
“
挙動
(
きょどう
)” の例文
旧字:
擧動
その
群集
(
ぐんしゅう
)
のなかに立って、かれの
挙動
(
きょどう
)
を
凝視
(
ぎょうし
)
しているふたりの
浪人
(
ろうにん
)
——
深編笠
(
ふかあみがさ
)
に
眉
(
まゆ
)
をかくした者の
半身
(
はんしん
)
すがたがまじって見えた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのあとで例の路次からいまにも出て来るであろう細田氏の
挙動
(
きょどう
)
を少しでも目から放さないようにしようと思いました。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
へいそなにごともドノバンにゆずっている富士男も、ドノバンの幼年者に対する
無慈悲
(
むじひ
)
な
挙動
(
きょどう
)
を見ると、心の底から
憤怒
(
ふんぬ
)
のほのおがもえあがった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
かかる
大切
(
たいせつ
)
の場合に
臨
(
のぞ
)
んでは
兵禍
(
へいか
)
は恐るるに
足
(
た
)
らず、天下後世国を立てて外に交わらんとする者は、
努〻
(
ゆめゆめ
)
吾
(
わが
)
維新
(
いしん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を学んで
権道
(
けんどう
)
に
就
(
つ
)
くべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
更
(
さ
)
らに
奇怪
(
きかい
)
なりしは仏国公使の
挙動
(
きょどう
)
にして
本来
(
ほんらい
)
その事件には全く
関係
(
かんけい
)
なきにかかわらず、公然書面を政府に
差出
(
さしいだ
)
し
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
どんな
話
(
はなし
)
をするのであろうか、
彼処
(
かしこ
)
へ
行
(
い
)
っても
処方書
(
しょほうがき
)
を
示
(
しめ
)
さぬでは
無
(
な
)
いかと、
彼方
(
あっち
)
でも、
此方
(
こっち
)
でも、
彼
(
かれ
)
が
近頃
(
ちかごろ
)
の
奇
(
き
)
なる
挙動
(
きょどう
)
の
評判
(
ひょうばん
)
で
持切
(
もちき
)
っている
始末
(
しまつ
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
通信科の兵隊を集めての故もない
制裁
(
せいさい
)
の場における、彼の偏執的な
挙動
(
きょどう
)
を、私は瞼の裏にまざまざと思い浮べていた。それは、二三日前のことであった——
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
というのは、そんな
挙動
(
きょどう
)
を
見
(
み
)
せて
老人
(
ろうじん
)
が
私
(
わたし
)
を
警戒
(
けいかい
)
したら、という
心配
(
しんぱい
)
があつたからです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
自分はわれ知らず立って、心の
狼狽
(
ろうばい
)
を見せまいとした。が、どぎまぎした自分の
挙動
(
きょどう
)
が、われながらおかしかった。やや酒気をおびた金蔵じいは、みょうな笑いようをして自分を見つめながら
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「
小娘
(
こむすめ
)
の
挙動
(
きょどう
)
、だんだんと
合点
(
がてん
)
がいかぬ。あるいは、野かせぎの
土賊
(
どぞく
)
ばらが、手先に使っている者かも知れぬ、も一ど、ひッ
捕
(
とら
)
えてただしてみろ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ソコで三百年の幕府が潰れたと云えば、
是
(
こ
)
れは日本社会の大変革で、
随分
(
ずいぶん
)
私の一身も始めて夢が
醒
(
さ
)
めて、藩庁に対する
挙動
(
きょどう
)
も改まらなければならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
外人の眼を以て
見
(
み
)
るときは、
戊辰
(
ぼしん
)
における
薩長人
(
さっちょうじん
)
の
挙動
(
きょどう
)
と十年における西郷の挙動と何の
選
(
えら
)
むところあらんや。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
そこでも
彼
(
かれ
)
は
宿
(
やど
)
から
出
(
で
)
ずに、
終日
(
しゅうじつ
)
相変
(
あいかわ
)
らず
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
転
(
ころ
)
がり、
相変
(
あいかわ
)
らず
友
(
とも
)
の
挙動
(
きょどう
)
に
愛想
(
あいそう
)
を
尽
(
つ
)
かしている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
検事はさっきからこの家の主人公である針目博士か入ってきたことを知っていたが、博士がどんな
挙動
(
きょどう
)
をするかをしばらく見定めたいと思ったので、今まで知らぬ顔をしていたのである。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鉢
(
はち
)
に
水
(
みず
)
があつただけでは、
万
(
まん
)
一の
場合
(
ばあい
)
人
(
ひと
)
に
怪
(
あや
)
しまれると
気
(
き
)
がついて、
急
(
きゅう
)
に
金魚
(
きんぎょ
)
を
入
(
い
)
れることにしたが、
島本医院
(
しまもといいん
)
からは、
前
(
まえ
)
からして
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
い、
老人
(
ろうじん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を
眺
(
なが
)
めていたものと
考
(
かんが
)
えられる。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
氏の
挙動
(
きょどう
)
も政府の
処分
(
しょぶん
)
も共に天下の一
美談
(
びだん
)
にして
間然
(
かんぜん
)
すべからずといえども、氏が
放免
(
ほうめん
)
の
後
(
のち
)
に更に
青雲
(
せいうん
)
の志を起し、新政府の
朝
(
ちょう
)
に立つの一段に至りては
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
疑心暗鬼
(
ぎしんあんき
)
とでもいおうか、場合がばあいなので、忍剣には、どうも今の六部の
挙動
(
きょどう
)
があやしく思えてならない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
形勢
(
けいせい
)
の
急
(
きゅう
)
なるは、幕末の時に
比
(
ひ
)
して
更
(
さ
)
らに急なるその
内乱
(
ないらん
)
危急
(
ききゅう
)
の場合に際し、外国人の
挙動
(
きょどう
)
は如何というに、
甚
(
はなは
)
だ
平気
(
へいき
)
にして
干渉
(
かんしょう
)
などの
様子
(
ようす
)
なきのみならず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
椋島技師は、博士の
挙動
(
きょどう
)
を静かに注目している。博士は今、何か
喋
(
しゃべ
)
っているらしく口を開閉している。やがて一礼をして席についた。博士の右手が、スルリと伸びて、
衣嚢
(
ポケット
)
の時計にかかった。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ドクトルは
見物
(
けんぶつ
)
もし、
歩
(
ある
)
いても
見
(
み
)
、
食
(
く
)
っても
飲
(
の
)
んでも
見
(
み
)
たのであるが、ただもう
毎日
(
まいにち
)
ミハイル、アウエリヤヌイチの
挙動
(
きょどう
)
に
弱
(
よわ
)
らされ、それが
鼻
(
はな
)
に
着
(
つ
)
いて、
嫌
(
いや
)
で、
嫌
(
いや
)
でならぬので、どうかして一
日
(
にち
)
でも
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こう
咎
(
とが
)
めたが、啓之助の
挙動
(
きょどう
)
は、むしろ、お米が不意に来たよろこびに、落ちつかないほどなのである。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
豊臣秀吉
(
とよとみひでよし
)
が織田
信孝
(
のぶたか
)
の賊臣
桑田彦右衛門
(
くわたひこえもん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を
悦
(
よろこ
)
ばず、不忠不義者、世の
見懲
(
みごら
)
しにせよとて、これを信考の
墓前
(
ぼぜん
)
に
磔
(
はりつけ
)
にしたるがごとき、
是等
(
これら
)
の事例は実に
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
とにかく、怪しい奴と睨みましたので、ツカツカと側へ寄って、じッと
挙動
(
きょどう
)
をみつめておりますと、格別、あわてて逃げる
素
(
そ
)
ぶりもなく、そのまま山を下りて行く様子。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この室の位置構造、またその茶道方の
挙動
(
きょどう
)
で、官兵衛はすぐこれはと直感的に不審を抱いたので
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「小田原の者どもは、人の贈り物を、目にだけ見て、味わいもせず、かかるなめげの
挙動
(
きょどう
)
をなすことよ。かしこの政事もおよそこれに似たるものか。よし、よし……何もいうな」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“挙動”の意味
《名詞》
挙 動(きょどう)
人の動作や行動。
物質や機器類などの作動や作用、反応のようす。
(出典:Wiktionary)
“挙動(
行動
)”の解説
は、人間を含む動物の活動や行い全般を指す言葉である。ただし、日本語の「行動」がもっぱら生物(特に動物)に適用されるのに対し、英語の「behavio(u)r」は物体・機械など無生物の挙動・振舞いの意味で用いられることがある。
(出典:Wikipedia)
挙
常用漢字
小4
部首:⼿
10画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“挙”で始まる語句
挙
挙句
挙措
挙手
挙止
挙世
挙母
挙止動作
挙人
挙家