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快
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こゝろ
ふりがな文庫
“
快
(
こゝろ
)” の例文
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
は
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
に
懸
(
か
)
けた
大根
(
だいこ
)
の
動
(
うご
)
かぬ
程
(
ほど
)
穩
(
おだや
)
かな
日
(
ひ
)
であつた。お
品
(
しな
)
は
此
(
こ
)
の
分
(
ぶん
)
で
行
(
ゆ
)
けば
一枚紙
(
いちまいがみ
)
を
剥
(
は
)
がすやうに
快
(
こゝろ
)
よくなることゝ
確信
(
かくしん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
否
(
いな
)
女の斯う云ふ態度の方が、却つて男性の断然たる所置よりも、同情の弾力性を示してゐる点に於て、
快
(
こゝろ
)
よいものと考へてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
述て返濟なし其節も馳走に成しが其後五月
節句
(
せつく
)
前
(
まへ
)
又三十兩不足に付借用致し度と云ければ四郎右衞門は以前の如く
快
(
こゝろ
)
よく
貸
(
かせ
)
しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これを終へてから、私はまだ暫くぐづ/\してゐた。露が
下
(
お
)
りたので花の群はとりわけ甘い香を放つて、非常に
温
(
あたゝ
)
かく
和
(
なご
)
やかな、
快
(
こゝろ
)
よい夕暮であつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
寧
(
いつ
)
そ
賃仕事
(
ちんしごと
)
してもお
傍
(
そば
)
で
暮
(
くら
)
した
方
(
はう
)
が
餘
(
よ
)
つぽど
快
(
こゝろ
)
よう
御座
(
ござ
)
いますと
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すに、
馬鹿
(
ばか
)
、
馬鹿
(
ばか
)
、
其樣
(
そのやう
)
な
事
(
こと
)
を
假
(
かり
)
にも
言
(
い
)
ふてはならぬ、
嫁
(
よめ
)
に
行
(
い
)
つた
身
(
み
)
が
實家
(
さと
)
の
親
(
おや
)
の
貢
(
みつぎ
)
をするなどゝ
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬこと
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
日は黄にして軟かく、冷めたけれども
快
(
こゝろ
)
よき春の風吹く。
春の暗示
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
畑
(
はたけ
)
の
黒
(
くろ
)
い
土
(
つち
)
は
彼等
(
かれら
)
の
技巧
(
ぎかう
)
を
發揮
(
はつき
)
して
叮嚀
(
ていねい
)
に
耕
(
たがや
)
されゝば
日
(
ひ
)
がまだそれを
乾
(
ほ
)
さない
内
(
うち
)
は
只
(
たゞ
)
清潔
(
せいけつ
)
で
快
(
こゝろ
)
よい
感
(
かん
)
じを
見
(
み
)
る
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
嘸
(
さぞ
)
御難儀
(
ごなんぎ
)
ならん
向前
(
むかうまへ
)
と
云
(
いひ
)
類商賣
(
るゐしやうばい
)
の事なれば此度に限らず御都合次第何時にても御遠慮なく仰越れよと
快
(
こゝろ
)
よく
貸
(
かし
)
ければ三郎兵衞大いに
悦
(
よろこ
)
び
書付
(
かきつけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
誠太郎の注文を
能
(
よ
)
く
聞
(
き
)
いて見ると、相撲が始まつたら、回向院へ
連
(
つ
)
れて行つて、正面の最上等の所で見物させろといふのであつた。代助は
快
(
こゝろ
)
よく引き受けた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日は黄にして軟かく、冷めたけれども
快
(
こゝろ
)
よき春の風吹く。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
快
(
こゝろ
)
よくおつぎに
命
(
めい
)
じた。おつぎは
古
(
ふる
)
い
醤油樽
(
しやうゆだる
)
から
白漬
(
しろづけ
)
の
薤
(
らつきやう
)
を
片口
(
かたくち
)
へ
出
(
だ
)
しておつたの
側
(
そば
)
へ
侑
(
すゝ
)
めた。
勘次
(
かんじ
)
は一つ
撮
(
つま
)
んでかり/\と
噛
(
かじ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
止
(
とゞ
)
め此處にても
尚
(
なほ
)
種々
(
いろ/\
)
に療治せしかば友次郎の
病
(
やまひ
)
は全く
快
(
こゝろ
)
よくなりければ夫よりは忠八と
諸倶
(
もろとも
)
所々
(
しよ/\
)
方々
(
はう/″\
)
を
廻
(
めぐ
)
り敵の
行方
(
ゆくへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
話す義務があると思ふから
話
(
はな
)
すんだから、今日迄の友誼に
免
(
めん
)
じて、
快
(
こゝろ
)
よく僕に僕の義務を
果
(
はた
)
さして呉れ給へ
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども、さう
快
(
こゝろ
)
よく引き受ける気にもならなかつた。何しろ知らない女なんだから、頗る
蹰躇
(
ちゅうちょ
)
したにはしたが、断然断わる勇気も出なかつたので、まあ
好
(
い
)
い加減な
生返事
(
なまへんじ
)
をして居た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを案じ得ない三四郎は、現に遠くから、
寂滅
(
じやくめつ
)
の
会
(
ゑ
)
を文字の上に
眺
(
なが
)
めて、夭折の憐れを、三尺の
外
(
そと
)
に感じたのである。しかも、悲しい筈の所を、
快
(
こゝろ
)
よく眺めて、
美
(
うつ
)
くしく感じたのである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それで
嫂
(
あによめ
)
には
快
(
こゝろ
)
よい
返事
(
へんじ
)
さへ
碌
(
ろく
)
にしなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
叔父
(
をぢ
)
は
快
(
こゝろ
)
よく
整理
(
せいり
)
を
引
(
ひ
)
き
受
(
う
)
けて
呉
(
く
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうぞ」と
快
(
こゝろ
)
よく
答
(
こた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“快”の意味
《名詞》
(カイ) 気持ちがよいこと。
(出典:Wiktionary)
“快(
快感
)”の解説
快感(かいかん、el: ἡδονή, 、la: voluptas、en: pleasure)は、気持ち良いと感じる事。快楽(かいらく)、享楽(きょうらく)とも。喜び・幸せ・満足等の感情と密接に結びついている。
(出典:Wikipedia)
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“快”を含む語句
爽快
愉快
不快
全快
快活
快方
快楽
快濶
快癒
快樂
快走艇
心快
明快
快適
快感
快哉
不愉快
痛快
快諾
快然
...