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御縁
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ごえん
ふりがな文庫
“
御縁
(
ごえん
)” の例文
すると、女がある日、不思議な
御縁
(
ごえん
)
でいっしょに暮しましたが、あなたもお気に
召
(
め
)
したから、こんなに長くいらっしゃるのでしょう。
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
A どうも
永々
(
なが/\
)
と
御馳走樣
(
ごちそうさま
)
。
葉書
(
はがき
)
で
始
(
はじ
)
まつた
御縁
(
ごえん
)
だから
毎日
(
まいにち
)
二
枚
(
まい
)
づつの
往復
(
わうふく
)
ぐらゐ
當
(
あた
)
り
前
(
まへ
)
だね。
然
(
しか
)
し
何
(
なに
)
しろ
葉書
(
はがき
)
といふ
奴
(
やつ
)
は
面白
(
おもしろ
)
いものだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「先生、このたびはまた、ふしぎな
御縁
(
ごえん
)
で勝子がお世話になることになりまして、どうぞよろしくお願いもうします」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
御迷惑
(
ごめいわく
)
か
存
(
ぞん
)
ぜぬが、
靄
(
もや
)
の
袖
(
そで
)
の
擦合
(
すれあ
)
うた
御縁
(
ごえん
)
とて、ぴつたり
胸
(
むね
)
に
當
(
あた
)
る
事
(
こと
)
がありましたにより、お
心着
(
こゝろづ
)
け
申上
(
まをしあ
)
げます……お
聞入
(
きゝい
)
れ、お
取棄
(
とりす
)
て、ともお
心次第
(
こゝろしだい
)
。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
問合せ
再回
(
ふたゝび
)
御縁
(
ごえん
)
の
結
(
むす
)
ばる樣致しますれば暫時く
吾輩
(
おのれ
)
にお預け下されませと思ひ入りてぞ
詫
(
わび
)
けるに長三郎は面を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「いまにきっとわかりますわ。警察でもほっておきはしませんもの。あたしだって、いちどお眼にかかった
御縁
(
ごえん
)
がありますから、心当りがあったらお知らせします」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
不思議な
御縁
(
ごえん
)
でおざんしたと、綾衣は笑って言った。今も昔も初会から苗字をあかす者はない。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『まアそないに
仰
(
おつ
)
しやらんと、こんなとこへでも、これを
御縁
(
ごえん
)
にまたお越しなはつとくれやす。』と、
女房
(
にようばう
)
は口元に
靨
(
ゑくぼ
)
を
拵
(
こし
)
らへて、青い切符と釣錢の銅貨とを持つて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
何卒
(
なにとぞ
)
その
時
(
とき
)
の
御模様
(
おんもよう
)
をもう
少
(
すこ
)
しくわしく
伺
(
うかが
)
わせていただく
訳
(
わけ
)
にはまいりますまいか? あれほどまでに
深
(
ふか
)
い
深
(
ふか
)
い
夫婦
(
めおと
)
の
御縁
(
ごえん
)
が、ただかりそめの
事
(
こと
)
で
結
(
むす
)
ばれる
筈
(
はず
)
はないと
存
(
ぞん
)
じますが……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さうして、それが
偶然
(
ぐうぜん
)
、
私
(
わたし
)
の
先生
(
せんせい
)
でもあり、またあなた
方
(
がた
)
のこの
文庫
(
ぶんこ
)
におけるおなじみでもある、
柳田國男先生
(
やなぎだくにをせんせい
)
がお
書
(
か
)
きの
諺
(
ことわざ
)
の
成
(
な
)
り
立
(
た
)
ちとも、
原因
(
げんいん
)
が
竝行
(
へいかう
)
してゐるのは、
不思議
(
ふしぎ
)
な
御縁
(
ごえん
)
だとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
と
何
(
なに
)
ぞにつけて
戀
(
こひ
)
しければ
子
(
こ
)
の
身
(
み
)
では
如何
(
いか
)
ばかり
心
(
こゝろ
)
ぼそくも
悲
(
かな
)
しくも
有
(
あ
)
らうなれど
及
(
およ
)
ばずながら
私
(
わた
)
しは
力
(
ちから
)
になる
心
(
こゝろ
)
姉
(
あね
)
と
思
(
おも
)
ふてよと
頼
(
たの
)
むは
可笑
(
をか
)
しけれど
歳上
(
としうへ
)
なれば
其約束
(
そのやくそく
)
ぞ
何時
(
いつ
)
も/\
云
(
い
)
ふことながら
私
(
わた
)
しは
眞實
(
ほん
)
の
同胞
(
はらから
)
と
思
(
おも
)
ひますと
慰
(
なぐさ
)
められて
嬉
(
うれ
)
しげに
御縁
(
ごえん
)
あればこそ
親
(
おや
)
どもばかりか
私
(
わた
)
しまでめぐり
廻
(
めぐ
)
つて
又
(
また
)
の
御恩
(
ごをん
)
海
(
うみ
)
とも
山
(
やま
)
とも
口
(
くち
)
には
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
をおつしやいます……ひよつとかして
當
(
あた
)
りますかも
知
(
し
)
れません。
貴方
(
あなた
)
、
然
(
さ
)
ういたしますと、
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふか
御縁
(
ごえん
)
がおあんなさいますかも
知
(
し
)
れませんよ。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
御縁
(
ごえん
)
に致して願ひまするは此お
縁側
(
えんがは
)
を
霎時
(
しばし
)
の中お
貸
(
かし
)
なされて下さらば
酒器
(
さゝへ
)
を
開
(
ひら
)
きて
腹
(
はら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あなたも、至極の
甲斐性
(
かいしょう
)
なしと云うわけではないが、そんな大事の場所へ行ける器量ではない。こうしてお目にかかるのも、
御縁
(
ごえん
)
だからもし時間がゆるせば、私の家に三七日
逗留
(
とうりゅう
)
したらどうか。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
聞て大いに驚き扨は御客樣が後藤先生にて
在
(
おは
)
せしか
御縁
(
ごえん
)
と云ものは
眞實
(
まこと
)
に不思議なものなり知ぬ事とは申ながら
先刻
(
せんこく
)
より大いに
失禮仕
(
しつれいつかま
)
つりし
段
(
だん
)
眞平
(
まつぴら
)
御免
(
ごめん
)
下さるべし
只今
(
たゞいま
)
上州大間々に御道場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時
(
とき
)
に、
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
の
事
(
こと
)
なりけり。
三人
(
さんにん
)
同
(
おな
)
じく
夢
(
ゆめ
)
む、
夢
(
ゆめ
)
に
蒋侯
(
しやうこう
)
、
其
(
そ
)
の
伝教
(
さんだいふ
)
を
遣
(
つか
)
はして
使者
(
ししや
)
の
趣
(
おもむき
)
を
白
(
まを
)
さす。
曰
(
いは
)
く、
不束
(
ふつゝか
)
なる
女
(
をんな
)
ども、
猥
(
みだり
)
に
卿等
(
けいら
)
の
栄顧
(
えいこ
)
を
被
(
かふむ
)
る、
真
(
まこと
)
に
不思議
(
ふしぎ
)
なる
御縁
(
ごえん
)
の
段
(
だん
)
、
祝着
(
しうちやく
)
に
存
(
ぞん
)
ずるもの
也
(
なり
)
。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“御縁”の意味
《名詞》
「縁」を丁寧に言う語。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“御縁”で始まる語句
御縁日
御縁組
御縁引
御縁端
御縁類
御縁者方