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けいよう
ふりがな文庫
“
形容
(
けいよう
)” の例文
小文治
(
こぶんじ
)
はかれの
姿
(
すがた
)
を
形容
(
けいよう
)
しながら、あとから飛びのって渡し綱をたよりに、グングン濠の水をあなたの
芝土手
(
しばどて
)
へと横切ってゆく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其振動
(
そのしんどう
)
ぶりは、
最初
(
さいしよ
)
の
縱波
(
たてなみ
)
に
比
(
くら
)
べて
稍
(
やゝ
)
緩漫
(
かんまん
)
な
大搖
(
おほゆ
)
れであるがため、われ/\はこれをゆさ/\といふ
言葉
(
ことば
)
で
形容
(
けいよう
)
してゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
タツ! タツ! タツ! あゝあの
音
(
おと
)
を
形容
(
けいよう
)
するのはむづかしい、
何
(
なん
)
といふ
文字
(
もんじ
)
の
貧
(
まづ
)
しい
事
(
こと
)
であらう、あれあんなに
優
(
やさ
)
しい
微妙
(
びめう
)
な
音
(
おと
)
をたてゝゐるのに……。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
ほがら/\といふと、
夜明
(
よあ
)
けの
空
(
そら
)
のあかるさを
示
(
しめ
)
す
言葉
(
ことば
)
です。それを、
月
(
つき
)
の
照
(
て
)
つてゐる
空
(
そら
)
の
形容
(
けいよう
)
に
用
(
もち
)
ひたので、いかにも
晝
(
ひる
)
のような
明
(
あか
)
るい
天
(
てん
)
が
感
(
かん
)
じられます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
余は之を以て極めて大なる
足跡
(
そくせき
)
の如きもの即ち竪穴に類したるものとなす。余は釧路貝塚の近傍に於て實に大人の
歩
(
ある
)
きたる跡とも
形容
(
けいよう
)
すべき數列の竪穴を見たり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
▼ もっと見る
説明
(
せつめい
)
も
形容
(
けいよう
)
も
何
(
なに
)
もない——
燐寸
(
まつち
)
を
摺
(
す
)
ると
否
(
いな
)
や、アルコールに
火
(
ひ
)
をつけるのであるから、
言句
(
ごんく
)
もない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
形容
(
けいよう
)
すれば
水
(
みづ
)
の
樣
(
やう
)
に
淺
(
あさ
)
く
淡
(
あは
)
いものであつた。
彼
(
かれ
)
は
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
路傍
(
ろばう
)
道上
(
だうじやう
)
に
於
(
おい
)
て、
何
(
なに
)
かの
折
(
をり
)
に
觸
(
ふ
)
れて、
知
(
し
)
らない
人
(
ひと
)
を
相手
(
あひて
)
に、
是程
(
これほど
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
をどの
位
(
くらゐ
)
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
して
來
(
き
)
たか
分
(
わか
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
現実が頼りなくなって来たような、
形容
(
けいよう
)
のできない
寂
(
さび
)
しさが、ひしひしと身にせまって来た。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
唖々子は既に
形容
(
けいよう
)
枯槁
(
ここう
)
して一カ月前に見た時とは別人のようになっていたが、しかし談話はなお
平生
(
へいぜい
)
と変りがなかったので、夏の
夕陽
(
ゆうひ
)
の枕元にさし込んで来る頃まで
倶
(
とも
)
に旧事を談じ合った。
梅雨晴
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なんといって、
形容
(
けいよう
)
のしようがなかったのでした。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
初期微動
(
しよきびどう
)
は
通常
(
つうじよう
)
びり/\といふ
言葉
(
ことば
)
で
形容
(
けいよう
)
せられるように、
稍
(
やゝ
)
急
(
きゆう
)
にしかも
微小
(
びしよう
)
な
振動
(
しんどう
)
であるが、それが
數秒間
(
すうびようかん
)
或
(
あるひ
)
は
十數秒間
(
じゆうすうびようかん
)
繼續
(
けいぞく
)
すると、
突然
(
とつぜん
)
主要動
(
しゆようどう
)
たる
大
(
おほ
)
きな
振動
(
しんどう
)
が
來
(
く
)
る。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
唯
(
ト
)
、
夫人
(
ふじん
)
の
居室
(
ゐま
)
に
當
(
あた
)
る、
甘
(
あま
)
くして
艷
(
つや
)
つぽく、
色
(
いろ
)
の
濃
(
こ
)
い、
唐
(
から
)
の
桐
(
きり
)
の
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
いた
窓
(
まど
)
の
下
(
した
)
に、
一人
(
ひとり
)
影
(
かげ
)
暖
(
あたゝ
)
かく
彳
(
たゝず
)
んだ、
少年
(
せうねん
)
の
書生
(
しよせい
)
の
姿
(
すがた
)
がある。
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
、
形容
(
けいよう
)
、
都
(
と
)
にして
麗
(
れい
)
なり、と
書
(
か
)
いてある。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
泣き虫の
蛾次郎
(
がじろう
)
および
親方
(
おやかた
)
の
卜斎
(
ぼくさい
)
までが、なにを見てそんなにぼうぜんとしているのかと思えば——それも
道理
(
どうり
)
、ふしぎ! イヤふしぎなどという
生
(
なま
)
やさしい
形容
(
けいよう
)
をこえた、あるべからざる
事実
(
じじつ
)
が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殆
(
ほとん
)
ど
形容
(
けいよう
)
の
出來
(
でき
)
ない
音
(
おと
)
が
響
(
ひゞ
)
いて、
炎
(
ほのほ
)
の
筋
(
すぢ
)
を
蜿
(
うね
)
らした
可恐
(
おそろし
)
い
黒雲
(
くろくも
)
が、
更
(
さら
)
に
煙
(
けむり
)
の
中
(
なか
)
を
波
(
なみ
)
がしらの
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
烈風
(
れつぷう
)
に
駈𢌞
(
かけまは
)
る!……あゝ
迦具土
(
かぐつち
)
の
神
(
かみ
)
の
鐵車
(
てつしや
)
を
驅
(
か
)
つて
大都會
(
だいとくわい
)
を
燒亡
(
やきほろぼ
)
す
車輪
(
しやりん
)
の
轟
(
とゞろ
)
くかと
疑
(
うたが
)
はれた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“形容”の意味
《名詞》
形 容(けいよう)
物事の性質や様子などを言い表すこと。
物の形や有様。
(出典:Wiktionary)
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
“形容”で始まる語句
形容詞
形容邊幅