“芝土手”の読み方と例文
読み方割合
しばどて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小文治こぶんじはかれの姿すがた形容けいようしながら、あとから飛びのって渡し綱をたよりに、グングン濠の水をあなたの芝土手しばどてへと横切ってゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平城というのは、天嶮てんけんによらず平地へいちにきずいた城塞じょうさいのことで、要害ようがいといっては、高さ一じょうばかりの芝土手しばどてと、清冽せいれつな水をあさく流したほりがあるだけだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番所の間を駆けぬけて、小松の植えられてある芝土手しばどてへかかると、夜光の短刀は咄嗟にかれのふところが呑む。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)