“土手道”の読み方と例文
読み方割合
どてみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その喧しい響は土手道どてみちからだつた。馬が來るのだ。曲りくねつた小徑は、まだ馬を隱してゐたが、近づいて來た。私はちやうど段々を離れようとしてゐた。
私はやがて小さな木橋を渡った。それからその土手道どてみちは、こんどは今までとは反対の側を、その流れに沿うて行くのであった。さて、その土手道へ差しかかろうとした途端、私はふと立ち止まった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)