“どてみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土堤道50.0%
土手道50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さむい家ン中にも落ちつけず、田圃たんぼの方へ飛び出してゆくが、どの畦道あぜみち土堤道どてみちもすぐゆきづまりになって、三十分もすると何か忘れ物でもしたようにあわてて帰ってくる。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
まっすぐな土堤道どてみちが白く山のきわまで続いていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その喧しい響は土手道どてみちからだつた。馬が來るのだ。曲りくねつた小徑は、まだ馬を隱してゐたが、近づいて來た。私はちやうど段々を離れようとしてゐた。
私はやがて小さな木橋を渡った。それからその土手道どてみちは、こんどは今までとは反対の側を、その流れに沿うて行くのであった。さて、その土手道へ差しかかろうとした途端、私はふと立ち止まった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)