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前脚
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まへあし
ふりがな文庫
“
前脚
(
まへあし
)” の例文
そして、ちよつと
息
(
いき
)
を
入
(
い
)
れたやうな
樣子
(
やうす
)
をすると、
今度
(
こんど
)
はまた
頭
(
あたま
)
と
前脚
(
まへあし
)
を
盛
(
さかん
)
に
動
(
うご
)
かしながら
掘
(
ほ
)
り
返
(
かへ
)
した
土
(
つち
)
で
穴
(
あな
)
を
埋
(
う
)
め
出
(
だ
)
した。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
肩
(
かた
)
を
聳
(
そばだ
)
て、
前脚
(
まへあし
)
をスクと
立
(
た
)
てて、
耳
(
みゝ
)
が
其
(
そ
)
の
圓天井
(
まるてんじやう
)
へ
屆
(
とゞ
)
くかとして、
嚇
(
くわつ
)
と
大口
(
おほぐち
)
を
開
(
あ
)
けて、まがみは
遠
(
とほ
)
く
黒板
(
こくばん
)
に
呼吸
(
いき
)
を
吐
(
は
)
いた——
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
身体
(
からだ
)
の楽になつた馬は、すぐ人間を蹴る事を思ひ出すらしいが、自分を楽にしてくれた婦人の手前、さういふ乱暴な真似も出来ないので、おとなしく
前脚
(
まへあし
)
で
地面
(
ぢべた
)
を掻いて済ましてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
前脚
(
まへあし
)
を上げた
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
青龍
(
せいりゆう
)
の
前脚
(
まへあし
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
▼ もっと見る
其處
(
そこ
)
へあの、
牝
(
めす
)
の
黒猫
(
くろねこ
)
が、
横合
(
よこあひ
)
から、フイと
乘
(
の
)
りかゝつて、お
君
(
きみ
)
のかいた
歌
(
うた
)
の
其
(
そ
)
の
懷紙
(
ふところがみ
)
を、
後脚
(
あとあし
)
で
立
(
た
)
つてて
前脚
(
まへあし
)
二
(
ふた
)
つで、
咽喉
(
のど
)
へ
抱
(
かゝ
)
へ
込
(
こ
)
むやうにした。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、
暫
(
しばら
)
くあたりを
歩
(
ある
)
きまはつてゐたが、ちよつとした
土
(
つち
)
の
凹
(
くぼ
)
みにぶつかると、
嘴
(
くちばし
)
と
前脚
(
まへあし
)
で
穴
(
あな
)
を
掘
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
した。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
天守
(
てんしゆ
)
の
礎
(
いしずゑ
)
の
土
(
つち
)
を
後脚
(
あとあし
)
で
踏
(
ふ
)
んで、
前脚
(
まへあし
)
を
上
(
うへ
)
へ
挙
(
あ
)
げて、
高
(
たか
)
く
棟
(
むね
)
を
抱
(
いだ
)
くやうに
懸
(
か
)
けたと
思
(
おも
)
ふと、
一階目
(
いつかいめ
)
の
廻廊
(
くわいらう
)
めいた
板敷
(
いたじき
)
へ、ぬい、と
上
(
のぼ
)
つて
其
(
そ
)
の
外周囲
(
そとまはり
)
をぐるりと
歩行
(
ある
)
いた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
穴
(
あな
)
の二三
寸
(
ずん
)
手前
(
てまへ
)
に
降
(
お
)
りた
蜂
(
はち
)
は、やがて
頭
(
あたま
)
と
前脚
(
まへあし
)
で
蜘蛛
(
くも
)
の
死骸
(
しがい
)
を
穴
(
あな
)
の
深
(
ふか
)
みへ
押
(
お
)
して
行
(
い
)
つた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
前後
(
ぜんご
)
の
脚
(
あし
)
三
本
(
ぼん
)
でのそりと
留
(
と
)
まつて、
筑波
(
つくば
)
の
山
(
やま
)
を
朝霞
(
あさがすみ
)
に、むつくりと
構
(
かま
)
へながら、一
本
(
ぽん
)
の
前脚
(
まへあし
)
で、あの
額際
(
ひたひぎは
)
から
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
をちよい/\と、
其
(
そ
)
の
毎
(
ごと
)
に
口
(
くち
)
を
箕
(
み
)
のやうに
開
(
あ
)
けて、ニタ/\
笑
(
わら
)
ひで
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
今
(
いま
)
はたいたまゝで、
元二
(
げんじ
)
が、
財布
(
さいふ
)
の
出入
(
だしい
)
れをする
内
(
うち
)
、
縁側
(
えんがは
)
の
端
(
はし
)
に
置
(
お
)
いた
煙管
(
きせる
)
を
取
(
と
)
つて、
兩提
(
りやうさげ
)
の
筒
(
つゝ
)
へ
突込
(
つゝこ
)
まうとする
時
(
とき
)
、
縁臺
(
えんだい
)
の
下
(
した
)
から、のそ/\と
前脚
(
まへあし
)
を
黒
(
くろ
)
く
這
(
は
)
ひ
出
(
だ
)
した一
疋
(
ぴき
)
の
黒猫
(
くろねこ
)
がある。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
木尻座
(
きじりざ
)
の
筵
(
むしろ
)
に、ゆたかに、
角
(
かど
)
のある
小判形
(
こばんがた
)
にこしらへて
積
(
つ
)
んであつた
餅
(
もち
)
を、
一枚
(
いちまい
)
、もろ
手
(
て
)
、
前脚
(
まへあし
)
で
抱込
(
かゝへこ
)
むと、ひよいと
飜
(
かへ
)
して、
頭
(
あたま
)
に
乘
(
の
)
せて、
一
(
ひと
)
つ
輕
(
かる
)
く
蜿
(
うね
)
つて、
伸
(
の
)
びざまにもとの
障子
(
しやうじ
)
の
穴
(
あな
)
へ
消
(
き
)
える。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“前脚”の意味
《名詞》
まえあし。
(ぜんきゃく)航空機の機首側に設置された車輪つき支柱。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
脚
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛