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閉
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とぢ
ふりがな文庫
“
閉
(
とぢ
)” の例文
古書
(
こしよ
)
に
渋海
(
しぶみ
)
又
新浮海
(
しぶみ
)
とも見えたり。此川
屈
(
まが
)
り
曲
(
くね
)
り、
広狭
(
ひろせまい
)
言ひ
尽
(
つく
)
すべからず。冬は一面に氷り
閉
(
とぢ
)
てその上に雪つもりたる所平地のごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
閉
(
とぢ
)
て控へたり此時
名主
(
なぬし
)
甚左衞門進出て申す樣只今願の
趣
(
おもむ
)
き
委細
(
ゐさい
)
承知
(
しようち
)
致したり扨々驚き入たる
心底
(
しんてい
)
幼年には勝りし
發明
(
はつめい
)
天晴
(
あつぱれ
)
の心立なり斯迄
思込
(
おもひこみ
)
し事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仏蘭西
(
フランス
)
の男子も
亦
(
また
)
女子を家庭に
閉
(
とぢ
)
込め、日常の雑用と台所
向
(
むき
)
の仕事とのみに犠牲たらしめようとするのでは無からうか。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
もう
待草臥
(
まちくたび
)
れたと云ふやうに鏡子が目を
閉
(
とぢ
)
て居る所へ
其
(
その
)
人
等
(
ら
)
が
入
(
はい
)
つて来て、汽車は
直
(
す
)
ぐ動き出した。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
人々
(
ひと/″\
)
も
同意
(
どうい
)
と
見
(
み
)
えて
一時
(
いちじ
)
に
口
(
くち
)
を
閉
(
とぢ
)
たけれど、
其中
(
そのうち
)
の
二三人
(
にさんにん
)
は
別
(
べつ
)
に
此問
(
このとひ
)
に
氣
(
き
)
を
止
(
と
)
めず、ソフアに
身
(
み
)
を
埋
(
うづ
)
めてダラリと
手
(
て
)
を
兩脇
(
りやうわき
)
に
垂
(
た
)
れ、
天井
(
てんじやう
)
を
眺
(
なが
)
めて
眼
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
くして
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
もあれば
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
霧
(
きり
)
もかゝり、
霜
(
しも
)
もおりる……
月
(
つき
)
も
曇
(
くも
)
れば
星
(
ほし
)
も
暗
(
くら
)
し、
此
(
こ
)
の
大空
(
おほぞら
)
にも
迷
(
まよ
)
ひはある。
迷
(
まよ
)
ひも、
其
(
それ
)
は
穩
(
おだや
)
かなれども、
胸
(
むね
)
の
塞
(
ふさが
)
り
呼吸
(
いき
)
が
閉
(
とぢ
)
る、もやくやなあとの、
電
(
いなびかり
)
、はたゝがみを
御覽
(
ごらん
)
ぜい。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
三田は折角夢中になつてゐた本を
閉
(
とぢ
)
る氣にならないで、さも面倒臭さうにふり向いた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
閉
(
とぢ
)
て居ければ此上は
詞
(
ことば
)
を以て諭さん樣もなく
拷問
(
がうもん
)
に及ぶより外はなしと思はれしなり然れども
猶
(
なほ
)
徐
(
しづ
)
かに長庵を見られ如何に長庵
札
(
ふだ
)
の
辻
(
つじ
)
人殺
(
ひとごろ
)
しの
罪
(
つみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其れで
若
(
も
)
し彼等子女の目に触れて有害な物があれば其等を社会から滅絶させるか、社会の一都に
閉
(
とぢ
)
込めて隔離するかの手段を取るのが
宜
(
よろ
)
しいと思ふ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
水中
(
すゐちゆう
)
より
青
(
あを
)
き火
閃々
(
ひら/\
)
ともえあがりければ、こは
亡者
(
まうじや
)
の
陰火
(
いんくわ
)
ならんと目を
閉
(
とぢ
)
てかねうちならし、しばらく念仏して目をひらきしに、橋の上二
間
(
けん
)
ばかり
隔
(
へだて
)
て
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
抑
(
そ
)
も
此男
(
このをとこ
)
は
父
(
ちゝ
)
の
死
(
しん
)
だ
後
(
あと
)
、
市街外
(
まちはづ
)
れに
在
(
あ
)
る
小
(
ちひ
)
さな
莊園
(
しやうゑん
)
を
承嗣
(
うけつい
)
だので、
此
(
この
)
莊園
(
しやうゑん
)
こそ
怠惰屋
(
なまけや
)
の
店
(
みせ
)
とも
謂
(
いひ
)
つべく、
其
(
その
)
白
(
しろ
)
い
壁
(
かべ
)
は
年古
(
としふり
)
て
崩
(
くづ
)
れ
落
(
お
)
ち、
蔦
(
つた
)
葛
(
かづら
)
思
(
おも
)
ふがまゝに
這纏
(
はひまと
)
ふた
門
(
もん
)
は
年中
(
ねんぢゆう
)
開
(
あけ
)
つ
放
(
ぱな
)
しで
閉
(
とぢ
)
たことなく
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
付け其上に悴惣内夫婦の者を殺したる爰な大
惡人
(
あくにん
)
めと泣聲に成て
窘付
(
きめつけ
)
れども九助は
只
(
たゞ
)
眼
(
め
)
を
閉
(
とぢ
)
て物言ず居たりしは誠に覺悟を極しと見え
最
(
いとゞ
)
哀
(
あはれ
)
ぞ
増
(
まさ
)
りける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又
如何
(
いか
)
に家庭に
閉
(
とぢ
)
込めて置けばとて
其
(
それ
)
等の悪風が
全
(
まつた
)
く若い女子の
耳目
(
じもく
)
に触れないとは定められないでせう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
銀之助は
外套
(
ぐわいたう
)
も脱がないで
両臂
(
りやうひぢ
)
を食卓に突いたまゝ
眼
(
め
)
を
閉
(
とぢ
)
て居る。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“閉”の意味
《名詞》
(とず) 暦注の十二直の一つ。堤を築くことなどに吉、柱立て、婚姻、鍼灸などに凶という日。
(出典:Wiktionary)
閉
常用漢字
小6
部首:⾨
11画
“閉”を含む語句
閉塞
閉籠
幽閉
閉口
開閉
閉場
閉切
戸閉
閉込
閉鎖
開閉器
密閉
閉出
閉伊川
閉店
上閉伊郡
密閉室
大閉口
閉扉
本開閉器
...