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貝殼
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かひがら
ふりがな文庫
“
貝殼
(
かひがら
)” の例文
新字:
貝殻
また
貝殼
(
かひがら
)
の
一方
(
いつぽう
)
しかないといふことは、
自然
(
しぜん
)
にたまつたものでなく、
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
が
食
(
く
)
つて
殼
(
から
)
をすてたものであるといふほかはないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
八木奬三郎氏の
實見談
(
じつけんだん
)
に據れば此岡の麓には今尚ほ
貝殼
(
かひがら
)
點々
(
てん/\
)
散布
(
さんぷ
)
して、曾て一大貝塚有りし
證跡
(
せうせき
)
を留むと云ふ。此地海岸を
距
(
さ
)
る事凡一里。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
此時分
(
このじぶん
)
の
發掘法
(
はつくつはふ
)
といふのは、
幼稚
(
ようち
)
なもので、幻花
子
(
し
)
はハンマーでこつこつ
掘
(
ほ
)
つて、
布呂敷
(
ふろしき
)
で
貝殼
(
かひがら
)
を
渫
(
しやく
)
ひ
出
(
だ
)
す
位
(
くら
)
ゐ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
屈從
(
くつじう
)
に慣れた女が、ふと乳虎の怒を發したやうに、血に渇いた眼が、ギラギラと
貝殼
(
かひがら
)
のやうに輝くのです。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
市井の
底
(
そこ
)
に住む
人等
(
ひとたち
)
の
脂
(
あふら
)
と汗とが
浸潤
(
しんじゆん
)
してか、地は、
陰濕
(
じめ/″\
)
してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白く
洒
(
しや
)
れた
貝殼
(
かひがら
)
が恰で
研出
(
とぎだ
)
されたやうになツてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
商
(
あきなひ
)
に
出
(
で
)
た
留守
(
るす
)
の、
晝過
(
ひるすぎ
)
は
森
(
しん
)
として、
柳
(
やなぎ
)
の
蔭
(
かげ
)
に
腰障子
(
こししやうじ
)
が
閉
(
し
)
まつて
居
(
ゐ
)
る、
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
、
店
(
みせ
)
の
前
(
まへ
)
から
入口
(
いりくち
)
へ
懸
(
か
)
けて、
地
(
ぢ
)
の
窪
(
くぼ
)
むだ、
泥濘
(
ぬかるみ
)
を
埋
(
う
)
めるため、
一面
(
いちめん
)
に
貝殼
(
かひがら
)
が
敷
(
し
)
いてある、
白
(
しろ
)
いの、
半分
(
はんぶん
)
黒
(
くろ
)
いの、
薄紅
(
うすべに
)
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで、その
當時
(
とうじ
)
の
人
(
ひと
)
が
住居
(
じゆうきよ
)
した
跡
(
あと
)
が
海岸
(
かいがん
)
附近
(
ふきん
)
に
遺
(
のこ
)
つてゐて、かれ
等
(
ら
)
が
食
(
く
)
つてすてた
貝殼
(
かひがら
)
や、
魚
(
さかな
)
や
獸
(
けだもの
)
の
骨
(
ほね
)
などがたまつてゐる
所
(
ところ
)
があります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それでいろ/\
手
(
て
)
が
引
(
ひ
)
けなくつて、
漸
(
やうや
)
く七
月
(
ぐわつ
)
十一
日
(
にち
)
に
末吉
(
すゑよし
)
へ
駈付
(
かけつ
)
けて
見
(
み
)
ると、
貝殼
(
かひがら
)
の
山
(
やま
)
だけ
白
(
しろ
)
く
遺
(
のこ
)
つて、あゝ
因業
(
ゐんがう
)
な
親分等
(
おやぶんら
)
は、
一人
(
ひとり
)
も
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
せぬのであつた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
沈紋の中に又
押紋
(
をうもん
)
畫紋
(
ぐわもん
)
の別有り。
布
(
ぬの
)
、
席
(
むしろ
)
、編み物、紐細き棒の小口、
貝殼
(
かひがら
)
等を
押
(
お
)
し
付
(
つ
)
けて印したる紋を押紋と云ひ、細き棒或は
篦
(
へら
)
を以て
畫
(
ゑが
)
きたる摸樣を畫紋と云ふ。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
青黒いコメカミが激情のためらしく、ヒクヒク動きますが、閉ぢた唇は
醜
(
みにく
)
い
貝殼
(
かひがら
)
のやうに、頑固に引締つて
閻魔
(
ゑんま
)
の廳の
釘拔
(
くぎぬき
)
を借りて來ても開けられさうもありません。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これらの
貝塚
(
かひづか
)
の
廣
(
ひろ
)
さは、
大
(
おほ
)
きなのになると
一町歩以上
(
いつちようぶいじよう
)
のものもあつて、
貝殼
(
かひがら
)
のつもつた
厚
(
あつ
)
さは
數尺以上
(
すうしやくいじよう
)
に
達
(
たつ
)
してをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
未
(
ま
)
だ
此他
(
このた
)
に、四十一
年
(
ねん
)
の十
月
(
ぐわつ
)
、七八九三ヶ
日
(
にち
)
、お
穴樣
(
あなさま
)
探檢
(
たんけん
)
に
駒岡
(
こまをか
)
にと
通
(
かよ
)
つた、
其時
(
そのとき
)
に、
道路
(
だうろ
)
に
貝殼
(
かひがら
)
を
敷
(
し
)
くのを
見
(
み
)
て、
何處
(
どこ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
から
持出
(
もちだ
)
したのかと
疑
(
うたが
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それで
先
(
ま
)
づ
樽
(
たる
)
の
貝塚
(
かひづか
)
が
探檢
(
たんけん
)
したくなつたので、四十一
年
(
ねん
)
六
月
(
ぐわつ
)
四
日
(
か
)
、
樽
(
たる
)
に
行
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
た。
然
(
しか
)
るに
今
(
いま
)
は
全滅
(
ぜんめつ
)
して、
僅
(
わづ
)
かに
畠
(
はたけ
)
に
貝殼
(
かひがら
)
が
點々
(
てん/\
)
浮
(
う
)
いて
居
(
ゐ
)
る
位
(
くら
)
ゐで、
迚
(
とて
)
も
層
(
そう
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と
云
(
い
)
つて、それが
第
(
だい
)
三
紀
(
き
)
層
(
そう
)
に
屬
(
ぞく
)
する
舊貝塚
(
きふかひづか
)
(といふも
變
(
へん
)
だが)とも
思
(
おも
)
はれぬ。
何故
(
なぜ
)
ならば、
灰
(
はい
)
を
混
(
こん
)
じて、
細密
(
さいみつ
)
に
碎
(
くだ
)
かれたる
貝殼
(
かひがら
)
が、
貝層中
(
かひそうちう
)
に一
線
(
せん
)
を
畫
(
かく
)
して、
又
(
また
)
層
(
そう
)
を
成
(
な
)
して
居
(
ゐ
)
るからである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
玄翁
(
げんおう
)
と
望生
(
ぼうせい
)
とは、
朱
(
しゆ
)
の
附着
(
ふちやく
)
せる
貝殼
(
かひがら
)
を
出
(
だ
)
したのみ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
貝
常用漢字
小1
部首:⾙
7画
殼
部首:⽎
12画
“貝殼”で始まる語句
貝殼器
貝殼灰