“かひがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貝殼52.9%
貝殻29.4%
介殻11.8%
肩胛5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八木奬三郎氏の實見談じつけんだんに據れば此岡の麓には今尚ほ貝殼かひがら點々てん/\散布さんぷして、曾て一大貝塚有りし證跡せうせきを留むと云ふ。此地海岸をる事凡一里。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それと共に、花のない桜の木には、貝殻かひがらのやうな花がさいた。あけ方の半透明な光にあふれた空にも、青ざめたきんいろの日輪が、さし昇つた。
かちかち山 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雪童子ゆきわらすは、風のやうに象の形の丘にのぼりました。雪には風で介殻かひがらのやうなかたがつき、その頂には、一本の大きなくりの木が、美しい黄金きんいろのやどりぎのまりをつけて立つてゐました。
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「舌を噛まれて驚いて引込めた時、抱き付いたまゝ後ろへ廻した手で、左肩胛かひがら骨の下を力任せに刺されたのだ」