“かいがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貝殻81.6%
介殻15.8%
貝殼2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海の底に一つ沈んでぎらっと光る貝殻かいがらのように、床の上で影の中に物すごく横たわっている鏡を取り上げてふところに入れた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
雪童子ゆきわらすは、風のように象の形のおかにのぼりました。雪には風で介殻かいがらのようなかたがつき、そのいただきには、一本の大きなくりの木が、美しい黄金きんいろのやどりぎのまりをつけて立っていました。
水仙月の四日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
はまぐりの如き貝殼かいがらは自然に皿形さらがたを成し、且つ相對あひたいする者二枚を合する時ふたと身との部さへそなはるが故に物をたくふる器とするにてきしたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
貝塚かいづか發見はつけん物中に猪の牙をほそらしたるが如き形のもの有り。其用は未だ詳ならざれど、明かに貝殼かいがらの一つなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)