貝殼かいがら)” の例文
新字:貝殻
はまぐりの如き貝殼かいがらは自然に皿形さらがたを成し、且つ相對あひたいする者二枚を合する時ふたと身との部さへそなはるが故に物をたくふる器とするにてきしたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
貝塚かいづか發見はつけん物中に猪の牙をほそらしたるが如き形のもの有り。其用は未だ詳ならざれど、明かに貝殼かいがらの一つなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
死亡者は如何ゐか取扱とりあつかひしか、普通ふつうの塲合は反つて知り難けれど、死者中の或る者を食ふ風習ふうしふの有りし事は、貝殼かいがら、獸骨、等に混じて破碎せる人骨じんこつの遺れるに由りて知るを得るなり。(第四回參照)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)