介殻かひがら)” の例文
それはやはり北上山地のへりの赤砂利から、牡蠣かきや何か、半鹹はんかんのところにでなければ住まない介殻かひがらの化石が出ました。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
雪童子ゆきわらすは、風のやうに象の形の丘にのぼりました。雪には風で介殻かひがらのやうなかたがつき、その頂には、一本の大きなくりの木が、美しい黄金きんいろのやどりぎのまりをつけて立つてゐました。
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)