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根氣
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こんき
ふりがな文庫
“
根氣
(
こんき
)” の例文
新字:
根気
それでも
思切
(
おもひき
)
ツて其の作を放擲ツて了うことが出來ぬから、
何時
(
いつ
)
までも
根氣
(
こんき
)
好
(
よ
)
く
無駄骨
(
むだほね
)
を
折
(
を
)
ツてゐる、そして結局
情
(
なさけ
)
なくなるばかりだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
と
祖母
(
おばあ
)
さんは
例
(
れい
)
の
玄關
(
げんくわん
)
の
側
(
わき
)
にある
機
(
はた
)
に
腰掛
(
こしか
)
けまして、
羽織
(
はおり
)
にする
黄
(
き
)
八
丈
(
ぢやう
)
の
反物
(
たんもの
)
と、
子供
(
こども
)
らしい
帶地
(
おびぢ
)
とを
根氣
(
こんき
)
に
織
(
お
)
つて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
つまり
根氣
(
こんき
)
くらべだね。
然
(
しか
)
し
如何
(
いか
)
なる
人物
(
じんぶつ
)
でも、
毎日々々
(
まいにち/\
)
葉書
(
はがき
)
で
攻
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられちや
放
(
はふ
)
つて
置
(
お
)
けないものと
見
(
み
)
えるなア。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
あなたを勤勉な秩序正しい
根氣
(
こんき
)
のある婦人の典型と思ふからなので、決してあなたの、これまでの受難や、今後の受難に深い同情を持つ爲めではありません。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
言
(
い
)
はば
勝
(
か
)
ちたいといふためのその
執拗
(
しつえう
)
な
努力
(
どりよく
)
、
勿論
(
もちろん
)
外
(
ほか
)
の
牌
(
パイ
)
を
使
(
つか
)
ふことにでもなれば
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たう
筈
(
はず
)
もないのに、そんな
骨折
(
ほねを
)
りをするといふ
根氣
(
こんき
)
よさ、
陰澁
(
いんじふ
)
さ
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
午迄
(
ひるまで
)
こんな
姑息
(
こそく
)
手段
(
しゆだん
)
で
斷
(
た
)
えず
額
(
ひたひ
)
を
冷
(
ひ
)
やして
見
(
み
)
たが、
一向
(
いつかう
)
はか/″\しい
驗
(
げん
)
もないので、
御米
(
およね
)
は
小六
(
ころく
)
のために、わざ/\
起
(
お
)
きて、
一所
(
いつしよ
)
に
食事
(
しよくじ
)
をする
根氣
(
こんき
)
もなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし人間といふものがかうやつていろ/\の言葉を作り上げて、そいつを滑かに使つて來た
根氣
(
こんき
)
には驚く。根氣ではない自然だといふかも知れないが、自然の奧には根氣がある。
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
祖母
(
おばあ
)
さんは
働
(
はたら
)
くことが
好
(
す
)
きで、みんなの
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
つてお
茶
(
ちや
)
もつくりましたし、
着物
(
きもの
)
も
根氣
(
こんき
)
に
織
(
お
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
四度目に、
根氣
(
こんき
)
のいゝ
呼鈴
(
ベル
)
が鳴つた。全級の生徒は整列して
朝食
(
てうしよく
)
の爲めに別の室へと進んで行つた。何か食べられるといふ見込で、私はどんなに嬉しかつたことだらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
昔
(
むかし
)
は
數學
(
すうがく
)
が
好
(
すき
)
で、
隨分
(
ずゐぶん
)
込
(
こ
)
み
入
(
い
)
つた
幾何
(
きか
)
の
問題
(
もんだい
)
を、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
明暸
(
めいれう
)
な
圖
(
づ
)
にして
見
(
み
)
る
丈
(
だけ
)
の
根氣
(
こんき
)
があつた
事
(
こと
)
を
憶
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
すと、
時日
(
じじつ
)
の
割
(
わり
)
には
非常
(
ひじやう
)
に
烈
(
はげ
)
しく
來
(
き
)
た
此
(
この
)
變化
(
へんくわ
)
が
自分
(
じぶん
)
にも
恐
(
おそ
)
ろしく
映
(
うつ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いよ/\
忌々
(
いま/\
)
しくて
仕樣
(
しやう
)
がないので、
又
(
また
)
十
日
(
か
)
ばかり
續
(
つゞ
)
けた。
矢張
(
やは
)
り
何
(
なん
)
の
手
(
て
)
ごたへもない。もう
斯
(
か
)
うなつて
來
(
く
)
ると
此方
(
こつち
)
も
意地
(
いぢ
)
だ。
畜生
(
ちくしやう
)
、いつまでゝも
止
(
や
)
めるものかと
根氣
(
こんき
)
よく
書
(
か
)
きつゞけた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
どんな
解答
(
かいたふ
)
にしろ
一
(
ひと
)
つ
拵
(
こし
)
らへて
置
(
お
)
かなければならないと
思
(
おも
)
ひながらも、
仕舞
(
しまひ
)
には
根氣
(
こんき
)
が
盡
(
つ
)
きて、
早
(
はや
)
く
宜道
(
ぎだう
)
が
夕食
(
ゆふめし
)
の
報知
(
しらせ
)
に
本堂
(
ほんだう
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れゝば
好
(
い
)
いと、
夫
(
それ
)
ばかり
氣
(
き
)
に
掛
(
か
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
所
(
ところ
)
で
奴
(
やつ
)
、
突然
(
とつぜん
)
僕
(
ぼく
)
の
内
(
うち
)
にやつて
來
(
き
)
やがつて、『どうも五
個月間
(
かげつかん
)
の
葉書攻
(
はがきぜめ
)
には
閉口
(
へいこう
)
しました。あなたの
根氣
(
こんき
)
には
實際
(
じつさい
)
驚
(
おどろ
)
きました』なんて
云
(
い
)
やがつて、三十
圓
(
ゑん
)
の
金
(
かね
)
を
置
(
お
)
いて
行
(
い
)
つたが、
僕
(
ぼく
)
ア
實
(
じつ
)
に
嬉
(
うれし
)
しかつたよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
彼が仕事を
根氣
(
こんき
)
よく運んでゆくと云つて賞讃した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
氣
部首:⽓
10画
“根氣”で始まる語句
根氣好