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きよだい
天涯渺茫たる
絶海の
魚族は、
漁夫の
影などは
見た
事もないから、
釣れるとか
釣れぬとかの
心配は
入らぬ、けれど
餘りに
巨大なるは
薄い
光線が
屋根板の
合目から
洩れて、
幽かに
樟に
映つたが、
巨大なるこの
材木は
唯單に
三尺角のみのものではなかつた。
人家密集の
都市の
中に、
巨大なる
建築が
聳ゆるに
至つて、はじめて
震災の
恐るべきことが
覿面に
感ぜられる。
二十
間にも
餘る
巨大な
建物は、
見るから
毒々しい
栗色のペンキで
塗られ、
窓は岩
疊な
鐵格子、
其でも
尚だ
氣が
濟まぬと
見えて、
其の
内側には
細い、
此も
鐵製の
網が
張詰めてある。
火口近くにゐてこの
波動に
直面したものは、
空氣の
大きな
槌を
以て
擲られたことになるので、
巨大な
樹木が
見事に
折れ、
或は
根こぎにされて
遠方へ
運ばれる。
勿論家屋などは
一溜りもない。
此時の
嬉しさ!
見ると一
尺位いの
鰺で、
巨大なる
魚群に
追はれた
爲に、
偶然にも
艇中に
飛込んだのである。
天の
賜と
私は
急ぎ
取上げた。
巨大なる
此の
樟を
濡らさないために、
板屋根を
葺いた、
小屋の
高さは十
丈もあらう、
脚の
着いた
臺に
寄せかけたのが
突立つて、
殆ど
屋根裏に
屆くばかり。
こゝかしこに三々五々のバラツクが
散在してゐたに
過ぎない。
巨大なる
建築物もない。
其巨大な
抛射物から
放たれる
菜花状の
雲は、
高さ
四五千米にも
達したといふ。
まだ
執念深く
鐵車の
四邊を
徘徊して
居るのは、二十
頭許の
雄獅子と、
三頭の
巨大なる
猛狒とのみであつた。
それは
例へば
堂塔伽藍を
造る
場合に、
巨大なる
重い
屋根を
支へる
必要上、
軸部を
充分に
頑丈に
組み
堅めるとか、
宮殿を
造る
場合に、その
格式を
保ち、
品位を
備へるために、
優良なる
材料を
用ひ