“一溜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとたま92.9%
ひとたまり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本が更に一指の力を加うれば一溜ひとたまりもなく潰乱かいらんすると思った。それが抑々かの三国干渉の来った有力なる一因である。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
彼奴きゃつたむろさぬうち、切崩きりくずさば、何の一溜ひとたまりもあるべき。天下の雌雄しゆうを決し、われらが大志を果すとき、この節到来。今ぞ到来ぞや。——怠るな各〻
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郊外へげようと、洪水のように押出してきた、さしもの大群衆も、前面から襲ってきた毒瓦斯に捲きこまれて、一溜ひとたまりもなく、たおれてしまった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)