“哭:こく” の例文
“哭:こく”を含む作品の著者(上位)作品数
岡本綺堂2
幸田露伴2
徳冨蘆花2
中里介山1
南方熊楠1
“哭:こく”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア25.0%
社会科学 > 社会科学 > 論文集・評論集・講演集11.1%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
戚の城に入るのでさえ、喪服をまとい父の死をこくしつつ、土地の民衆の機嫌をとりながらはいらなければならぬ始末であった。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
嗚呼、正学先生せいがくせんせい、こゝにおいて、成王せいおういずくにりやと論じ、こゝに於て筆を地になげうってこくす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
伯魚が出母の死に当り期にしてなおこくせるは、自然であるが、孔子が幵官氏を出し玉うたのは、因縁不和とよりそれがしには合点がならぬ。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
思い出したように肩をふるわせている若い女を見て、彼ははじめて、沈うつな——こくするような顔で別れた玉目三郎をおもいだしたのである。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
それ村落の農夫の死するやなおこれがためにこくする者あり。しかして堂々たる大国の死するや天下の人みな冷眼に看過し知らざるがごときはなんぞや。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
白き人骨はいさごの表にあらはれて、これが爲めにこくするものは、只だ浪の音あるのみ。
五年冬、建文帝、難に死せる諸人を祭り、みずから文をつくりてこれこくしたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
け、啾啾しうしう赤大根のこく、文壇の夜気を動かさんとするを。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自分は遠い異郷に去って、激しい自分の運命をこくしたいと思うと書いた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
イヤ、それよりも同じ章の別の条に、「伯魚の母死す、期にして而してなおこくす」の文によれば、伯魚の母即ち孔子の妻も、吾が聖人孔夫子こうふうしに去られたことは分明である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ぶとんに顔をうずめてしばらく声をのんでこくした。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
武男は墓標の前に立ちわれを忘れてやや久しくこくしたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
この凄じき厳冬の日、姪の墓前になんだをそそぎし我は、あくる今年の長閑のどかに静なる暮春のこのゆうべ、更にここに来りて父の墓にこくせんとは、人事畢竟ひっきょう夢の如し。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
衣をき足をり道をさえぎこくす。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
すなわち虎を祖先と信じ虎をそこなうを忌み、虎肉を食うを禁じ、虎を愛養したり、虎の遺物を保存したり、虎の死をこくしたり礼を以て葬ったり、虎を敬せぬ者を罰したり、虎を記号徽章きしょうしたり
母をうしなって彼は大いにこくした。
「無理です。それですから白楽天が歌いました、任土貢むしかくノ如クナランヤ、聞カズヤ人生ヲシテ別離セシム、老翁ハそんこくシ、母ハヲ哭ス……ある時、その道州へ陽城という代官が来ました」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わが児家に啼きこくして
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
是れサウル、ヨナタンのペリシテ人と戦ふて討死うちじにせし処、多恨のダビデが歌ふて「ギルボアの山よ、願はくは汝の上に雨露あめつゆ降ることあらざれ、亦供物そなへもの田園はたもあらざれ、彼処かしこに勇士の干棄たてすてらるればなり」とこくせし山也。