“哭声”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくせい50.0%
なきごゑ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アルレスのバジリカ式の寺院をかたどつた、聖トロフイヌスの納骨箱でさへ黄金こがねの響を、微かな哭声こくせいにして発したのである。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
恐くは我が至誠のかがみは父が未然を宛然さながら映しいだしてあやまらざるにあらざるかと、事の目前まのあたりの真にあらざるを知りつつも、余りの浅ましさに我を忘れてつとほとばし哭声なきごゑは、咬緊くひしむる歯をさへ漏れて出づるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)