トップ
>
云
>
いふ
ふりがな文庫
“
云
(
いふ
)” の例文
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
吾妻は
暫
(
し
)
ばし川地の
面
(
おもて
)
ながめ居りしが、
忽如
(
たちまち
)
、
蒼
(
あを
)
く
化
(
な
)
りて声ひそめつ「——ぢや、又た肺病の
黴菌
(
ばいきん
)
でも
呑
(
の
)
まさうと
云
(
いふ
)
んですか——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
然
(
しかれ
)
ども
我
(
わが
)
云
(
いふ
)
所
(
ところ
)
の俳諧は其俳諧にはことなりと云ふことにて、
荷兮野水
(
かけいやすゐ
)
等に
後見
(
うしろみ
)
して『冬の日』『春の日』『あら野』等あり。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
熟々
(
つく/″\
)
見て
最
(
いと
)
不審氣
(
いぶかしげ
)
にお前は
若
(
もし
)
や藤崎道十郎殿の御
子息
(
しそく
)
の道之助殿では御座らぬかと
云
(
いふ
)
聲
(
こゑ
)
聞て後家のお光は心
嬉
(
うれ
)
しく夫の名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
問ひて餘の字を付加へらるゝ時はスハヤと足を
擦
(
さす
)
りたり又まだと
云
(
いふ
)
は
頓
(
やが
)
て
其處
(
そこ
)
ならんと思ふて問ふとき付加へられて力を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
お夏が無邪気なる意気地と
怜悧
(
れいり
)
なる恋の智慧を見るに足るべし、「あの
立野
(
たちの
)
の
阿呆顔
(
あはうづら
)
、
敷銀
(
しきがね
)
に目がくれて、嫁に
取
(
とら
)
うといやらしい」と
云
(
いふ
)
一段に至りては
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
コレア丸からの無線電報に拠るに、東京は既に戒厳令が敷かれて戦時状態に入つた。横浜の住民二十万は住む家なく食ふ食がない。ロイテル電報は報じて
云
(
いふ
)
。
日本大地震
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
一人は
縛
(
ばく
)
に
就
(
つき
)
、余党は厳しく追捕せられると
云
(
いふ
)
。右
斬奸之徒
(
ざんかんのと
)
、吾
未
(
いま
)
だ其人を
雖不知
(
しらずといへども
)
、全く憂国之至誠より出でたる事と察せらる。
夫
(
そ
)
れ平四郎が奸邪、天下
所皆知也
(
みなしるところなり
)
。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それお
内儀
(
かみ
)
さん、
兩方
(
りやうはう
)
へ
附
(
つ
)
けんだつて
恁
(
か
)
ういに
縛
(
しば
)
つて
中
(
なか
)
へたぐめた
端
(
はじ
)
つ
子
(
こ
)
が
赤
(
あか
)
くなくつちや
見
(
み
)
つともねえつてね、そんな
處
(
ところ
)
どうでもよかんべと
思
(
おも
)
ふんだが、
尤
(
もつと
)
も
其處
(
そこ
)
は一
尺
(
しやく
)
でえゝなんて
云
(
いふ
)
んでさ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
呼出
(
よびいだ
)
し
突合
(
つきあは
)
せの上吟味有りけるに長庵三次に向ひ
拙者
(
せつしや
)
は村井長庵と申町醫なり貴樣には何と
云
(
いふ
)
人
(
ひと
)
成
(
なる
)
や見し事も無き御方なりと
素知
(
そしら
)
ぬ顏して云ひけるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「翁
遷化
(
せんげ
)
の年深川を
出
(
いで
)
給ふ時、
野坡
(
やは
)
問
(
とう
)
て
云
(
いふ
)
、俳諧やはり今のごとく作し侍らんや。翁曰、しばらく今の風なるべし、
五七
(
ごしち
)
年も過なば一変あらんとなり。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と狂句すればイヨ
忍月居士
(
にんげつこじ
)
と
云
(
いふ
)
此
(
こゝ
)
に始めて忍月居士が愛慕さるゝは
菫御前
(
すみれごぜん
)
なることを知り又通人を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
全然
(
まるで
)
虚報と
云
(
いふ
)
でもありませぬが——実は篠田は、同盟罷工に反対して、静粛なる手段を
執
(
と
)
ることを熱心に勧告したのです、其の往復の書信など僕は
能
(
よ
)
く知つて居ますが
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
之を
苟且
(
かりそめ
)
にすべしと
云
(
いふ
)
にはあらねど、真正の歴史の目的は、人間の精神を研究するにあるべし。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
引拔
(
ひきぬき
)
深
(
ふか
)
く掘りて
密
(
ひそか
)
に其下へ
埋
(
うづめ
)
ける爰に
駕籠舁
(
かごかき
)
の善六と
云
(
いふ
)
は神奈川宿にて
正直
(
しやうぢき
)
の名を
取
(
とり
)
し者なり昨日龜屋へ一宿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吾が家常に
草鞋
(
わらんづ
)
をつくらせおきてかゝる
者
(
もの
)
に
施
(
ほどこ
)
すゆゑ、それをも銭をもあたへしに、此順礼の
翁
(
おきな
)
立さらでとりみだしたる年賀の帖を心あるさまに見いれたるが
云
(
いふ
)
やう
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
少し
我達
(
おれたち
)
の
利益
(
ため
)
になることを
云
(
いふ
)
と、『中止ツ』て言やがるんだ、其れから後で、弁士の席へ押し
掛
(
かけ
)
て、警視庁が車夫の
停車場
(
きやくまち
)
に炭火を許す様に骨折て
欲
(
ほし
)
いつて頼んでると
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
土芳
(
とはう
)
云
(
いふ
)
、翁
曰
(
いはく
)
、学ぶ事は常にあり。席に臨んで文台と我と
間
(
かん
)
に
髪
(
はつ
)
を入れず。思ふこと
速
(
すみやか
)
に
云
(
いひ
)
出
(
いで
)
て、
爰
(
ここ
)
に
至
(
いたり
)
てまよふ念なし。文台引おろせば即
反故
(
ほご
)
なりときびしく示さるる
詞
(
ことば
)
もあり。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
日も温かに鳥の聲も麗かなりぶらり/\と語りながら行くに足は
勞
(
つか
)
れたり
諏訪
(
すは
)
の湖水はまだ見えずや晝も近きにと
云
(
いふ
)
うち
下
(
しも
)
の諏訪と記したる所に
出
(
いで
)
たり
旅宿
(
やどや
)
もあり
此
(
こゝ
)
ならんと思へばこれは出村にてまだ一里といふ
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
吾が家常に
草鞋
(
わらんづ
)
をつくらせおきてかゝる
者
(
もの
)
に
施
(
ほどこ
)
すゆゑ、それをも銭をもあたへしに、此順礼の
翁
(
おきな
)
立さらでとりみだしたる年賀の帖を心あるさまに見いれたるが
云
(
いふ
)
やう
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
に
云
(
いふ
)
、
熊胆
(
ゆうたん
)
春は
首
(
くび
)
に
在
(
あ
)
り、夏は
腹
(
はら
)
に在り、秋は左の足にあり、冬は右の足にありといへり。
余
(
よ
)
試
(
こゝろみ
)
に
猟師
(
かりうど
)
にこれを
問
(
とひ
)
しに、
熊
(
くま
)
の
胆
(
きも
)
は常に
腹
(
はら
)
にありて
四時
(
しじ
)
同じといへり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
に
云
(
いふ
)
、
熊胆
(
ゆうたん
)
春は
首
(
くび
)
に
在
(
あ
)
り、夏は
腹
(
はら
)
に在り、秋は左の足にあり、冬は右の足にありといへり。
余
(
よ
)
試
(
こゝろみ
)
に
猟師
(
かりうど
)
にこれを
問
(
とひ
)
しに、
熊
(
くま
)
の
胆
(
きも
)
は常に
腹
(
はら
)
にありて
四時
(
しじ
)
同じといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
“云”を含む語句
云々
云付
云懸
云張
云掛
云云
云訳
云附
云出
云合
云爾
仰云
云為
云事
斯々云々
云置
云紛
云放
云兼
云立
...