“かけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カケイ
語句割合
42.0%
夏珪8.0%
駈出8.0%
荷兮8.0%
家系6.0%
花茎4.0%
家兄4.0%
火計4.0%
駈入4.0%
花形2.0%
佳景2.0%
可慶2.0%
嘉慶2.0%
花径2.0%
荷溪2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拝啓昨今御病床六尺の記二、三寸にすぎすこぶる不穏に存候間ぞんじそうろうあいだ御見舞申上候達磨儀だるまぎも盆頃より引籠ひきこも縄鉢巻なわはちまきにてかけいの滝に荒行中あらぎょうちゅう御無音ごぶいん致候いたしそうろう
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
逸品いっぴんだ。素晴らしい逸品だ。この間、伊達侯爵だてこうしゃく家の売立に出た夏珪かけいの『李白観瀑りはくかんばく』以上の逸品だ!」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
舞台はやがて昨日きのうの通りに河端かわばた暗闘だんまりになって、劇の主人公が盗んだ金を懐中ふところに花道へ駈出かけいでながら石礫いしつぶてを打つ、それを合図にチョンと拍子木が響く。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この村の広きに医者の無かりけり 荷兮かけい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たヾねかしとすてものにして、部屋へやよりそとあしさず、一心いつしんくやめては何方いづかたうつたふべき、先祖せんぞ耻辱ちじよく家系かけいけがれ、兄君あにぎみ面目めんもくなく人目ひとめはずかしく、我心わがこヽろれをめてひる
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
同じ「どこどこ続いだ」の遊戯も、土地によって土筆即ち花茎かけいもって行うところもあれば、また杉菜すぎな即ち葉茎ようけいを以てするところもあった。
二十一歳のとき家をさって以来、みずから一身のはかりごとし、二十三歳、家兄かけいうしないしより後は、老母と姪と二人の身の上を引受け、二十八歳にして妻を娶り子を生み、一家の責任を自分一身にになうて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
秋を歌う湖島ことう河童かっぱに、百舟ことごとく火計かけいつこと
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お百合、いきを切って、つまもはらはらとげ帰り、小家こやの内に駈入かけいり、隠る。あとより、村長畑上嘉伝次はたがみかでんじ、村の有志権藤ごんどう管八、小学校教員斎田初雄、村のものともに追掛おっかけ出づ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春に新葉しんようとも茎上けいじょうに短い花穂かすいをなし、数花が咲くのだが、ちょっと他に類のないめずらしい花形かけいである。これを地にえるとよく育ち、毎年花がく。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてその花形かけい花色かしょく雌雄蕊しゆうずいの機能は種子を作る花のかまえであり、花の天から受け得た役目である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
西にし神通川じんつうがは堤防ていばうもつかぎりとし、ひがし町盡まちはづれ樹林じゆりんさかひし、みなみうみいたりてき、きた立山りふざんふもとをはる。此間このあひだ見通みとほしの原野げんやにして、山水さんすゐ佳景かけいいふべからず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
許せ蛇けふの日ばかり鳴くかへる 可慶かけい
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しん朝もその国初の康煕こうき雍正ようせい乾隆けんりゅうの百三十余年間はめざましい文運隆昌の時代で、嘉慶かけいに至って漸く衰えはじめました。
五月、枝端したんに大なる花を開き、花径かけいおよそ二〇センチメートルばかりもある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
文政九年丙戌へいじゆつ二月三日の條に、「二日、藤枝に至り、荷溪かけいまた雲嶺うんれいを問ふ、到島田問苾堂、壽阿彌爲客かくとなりこゝにあり、掛川仕立屋投宿」
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)