家兄かけい)” の例文
家兄かけいうちもあり(在学当時彼はその兄から学資を貰っていたのですが、近頃では兄の方から彼を見捨てて了った形でした)
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二十一歳のとき家をさって以来、みずから一身のはかりごとし、二十三歳、家兄かけいうしないしより後は、老母と姪と二人の身の上を引受け、二十八歳にして妻を娶り子を生み、一家の責任を自分一身にになうて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)