“権藤”の読み方と例文
読み方割合
ごんどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庸三は少し手前で自動車をおりてから、門の前まで来ると、庸太郎と青年権藤ごんどうに言った。門にさわってみると、戸はもうとざされていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
部将は権藤ごんどうろうという物頭だった。武器庫の牢を番している内外の者はみなこの男の配下にあった。職責上、一婦人の行動といえど、彼は当然重大視した。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お百合、いきを切って、つまもはらはらとげ帰り、小家こやの内に駈入かけいり、隠る。あとより、村長畑上嘉伝次はたがみかでんじ、村の有志権藤ごんどう管八、小学校教員斎田初雄、村のものともに追掛おっかけ出づ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)