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がう
ふりがな文庫
“
郷
(
がう
)” の例文
支那
(
しな
)
全國
(
ぜんこく
)
が
道
(
だう
)
に
分
(
わか
)
れ、
道
(
だう
)
が
州
(
しう
)
又
(
また
)
は
郡
(
ぐん
)
に
分
(
わか
)
れ、それが
縣
(
けん
)
に
分
(
わか
)
れ、
縣
(
けん
)
の
下
(
した
)
に
郷
(
がう
)
があり
郷
(
がう
)
の
下
(
した
)
に
里
(
り
)
がある。
州
(
しう
)
には
刺史
(
しし
)
と
云
(
い
)
ひ、
郡
(
ぐん
)
には
太守
(
たいしゆ
)
と
云
(
い
)
ふ。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
着たるは一
郷
(
がう
)
に
往々
(
まゝ
)
ある事
加之
(
そのうへ
)
女が死骸も他人にて
白妙
(
しろたへ
)
に相違なし然らば惣内里では有まじサア
有體
(
ありてい
)
に白状致せ
左右
(
とかく
)
強情を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
屋
(
や
)
くの
郷
(
がう
)
のうちに 宮内卿殿へ
欲
(
ほ
)
しがられ候所にても 又いづくにても かうふく寺(光福寺)へ寄せたく候
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
その
)
川
(
かは
)
幅
(
はゞ
)
最
(
もつと
)
も
廣
(
ひろ
)
く、
町
(
まち
)
に
最
(
もつと
)
も
近
(
ちか
)
く、
野
(
の
)
の
稍
(
やゝ
)
狹
(
せま
)
き
處
(
ところ
)
を
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
と
稱
(
とな
)
へて、
雲雀
(
ひばり
)
の
巣獵
(
すあさり
)
、
野草
(
のぐさ
)
摘
(
つみ
)
に
妙
(
めう
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
着飾
(
きかざ
)
つた若い花見の男女を
載
(
の
)
せて
勢
(
いきほひ
)
よく走る車の
間
(
あひだ
)
をば、お
豊
(
とよ
)
を
載
(
の
)
せた老車夫は
梶
(
かぢ
)
を
振
(
ふ
)
りながらよた/\歩いて橋を渡るや
否
(
いな
)
や
桜花
(
あうくわ
)
の
賑
(
にぎは
)
ひを
外
(
よそ
)
に、
直
(
す
)
ぐと
中
(
なか
)
の
郷
(
がう
)
へ
曲
(
まが
)
つて
業平橋
(
なりひらばし
)
へ出ると
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
一生懸命
郷
(
がう
)
に従つてもみたのだが
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
「癸未元日。忘老抃忻復値春。城烟山靄自清新。纔因椒酒成微酔。蘇得三冬凍縮身。」茶山は此「元日」に神辺一
郷
(
がう
)
の最長者となつたのださうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
呼び出すに付七右衞門は
即
(
すなは
)
ち自身番へ罷出し所
役人
(
やくにん
)
申ける其の方儀
此度
(
このたび
)
山口惣右衞門の
頼
(
たの
)
みに
依
(
よ
)
つて嘉川藤五郎兄弟并に建部
郷
(
がう
)
右衞門伴
佐
(
すけ
)
十郎の人々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されば
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
は
市民
(
しみん
)
のために
天工
(
てんこう
)
の
公園
(
こうゑん
)
なれども、
隱然
(
いんぜん
)
(
應
(
おう
)
)が
支配
(
しはい
)
する
所
(
ところ
)
となりて、
猶
(
なほ
)
餅
(
もち
)
に
黴菌
(
かび
)
あるごとく、
薔薇
(
しやうび
)
に
刺
(
とげ
)
あるごとく、
渠等
(
かれら
)
が
居
(
きよ
)
を
恣
(
ほしいまゝ
)
にする
間
(
あひだ
)
は
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殺し
盜
(
ぬすみ
)
などする者に非ず何か謂れの有さうな事と
明暮
(
あけくれ
)
悲
(
かなし
)
み
歎
(
なげ
)
き一
向
(
かう
)
食事
(
しよくじ
)
も致さぬ
故
(
ゆゑ
)
我等
(
われら
)
母
(
はゝ
)
を
諫
(
いさめ
)
江戸
(
えど
)
へ參り樣子を承まはり申さんと云て大坂を立出昨日六
郷
(
がう
)
の渡しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されば
爰
(
こゝ
)
に
忌
(
い
)
むべく
恐
(
おそ
)
るべきを(おう)に
譬
(
たと
)
へて、
假
(
かり
)
に(
應
(
おう
)
)といへる
一種
(
いつしゆ
)
異樣
(
いやう
)
の
乞食
(
こつじき
)
ありて、
郷
(
がう
)
屋敷田畝
(
やしきたんぼ
)
を
徘徊
(
はいくわい
)
す。
驚破
(
すは
)
「
應
(
おう
)
」
來
(
きた
)
れりと
叫
(
さけ
)
ぶ
時
(
とき
)
は、
幼童
(
えうどう
)
婦女子
(
ふぢよし
)
は
遁隱
(
にげかく
)
れ、
孩兒
(
がいじ
)
も
怖
(
おそ
)
れて
夜泣
(
よなき
)
を
止
(
とゞ
)
む。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平野郷は城代土井の領分八万石の内一万石の土地で、
七名家
(
しちめいか
)
と云ふ土着のものが支配してゐる。其中の
末吉
(
すゑよし
)
平左衛門、
中瀬
(
なかせ
)
九郎兵衛の二人が、美吉屋から帰つた女中の話を聞いて、
郷
(
がう
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
に訴へた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“郷”の意味
《名詞》
(ゴウ)律令制下の地方行政組織の一つで、郡の下位に属するもの。
(ゴウ)さと。故郷。
(出典:Wiktionary)
“郷”の解説
郷(ごう、きょう、さと)とは田舎または里を意味し、地方行政の単位(村の集合体)である。
(出典:Wikipedia)
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
“郷”を含む語句
故郷
郷愁
郷里
郷土
帰郷
郷士
近郷
他郷
古郷
郷人
俵藤太秀郷
思郷病
上郷
本郷
在郷
同郷
異郷
家郷
同郷人
郷村
...