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ぐんぜい
ふりがな文庫
“
軍勢
(
ぐんぜい
)” の例文
為朝
(
ためとも
)
が
例
(
れい
)
の二十八
騎
(
き
)
をつれて
西
(
にし
)
の
門
(
もん
)
を
守
(
まも
)
っておりますと、そこへ
清盛
(
きよもり
)
と
重盛
(
しげもり
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして
平家
(
へいけ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
がおしよせて
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
思
(
おも
)
わぬことにほこ
先
(
さき
)
をくじいた
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は
敗
(
ま
)
けて
退却
(
たいきゃく
)
いたしますと、
今度
(
こんど
)
は
甲
(
こう
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は
急
(
きゅう
)
に
勢
(
いきお
)
いを
盛
(
も
)
り
返
(
かえ
)
して、
逃
(
に
)
げる
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
追
(
お
)
ってゆきました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仕立屋さんがこういうのをききますと、みんなはすっかりこわくなって、まるで
魔王
(
まおう
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
に
追
(
お
)
われてでもいるように、われさきにとにげだしました。
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そのとき
忍熊王
(
おしくまのみこ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
には、
伊佐比宿禰
(
いさひのすくね
)
というものが
総大将
(
そうたいしょう
)
になっていました。それに対して皇后方からは
建振熊命
(
たけふるくまのみこと
)
という強い人が将軍となって
攻
(
せ
)
めかけました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
その城とは、三里
弱
(
じゃく
)
の
距離
(
きょり
)
をおいて、
水屋
(
みずや
)
ノ
原
(
はら
)
にかりの野陣をしいているのは、すなわち
秀吉方
(
ひでよしがた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
で、
紅紫白黄
(
こうしびゃくおう
)
の旗さしもの、まんまんとして
春風
(
しゅんぷう
)
に吹きなびいていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
は使命を果すためには、この国の
山川
(
やまかわ
)
に潜んでいる力と、——多分は人間に見えない霊と、戦わなければなりません。あなたは昔
紅海
(
こうかい
)
の底に、
埃及
(
エジプト
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を御沈めになりました。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかもこの同じ宿屋だったかもしれないが、のちに何万という
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
率
(
ひき
)
いる
大将
(
たいしょう
)
がここで生まれたのだ。
初
(
はじ
)
めはうまやのこぞうから身を起こして、
公爵
(
こうしゃく
)
がなり、のちには王さまになった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その声につれて
弾
(
だん
)
ずるびわの音は、また
縦横
(
じゅうおう
)
につき進む
軍船
(
ぐんせん
)
の音、
矢
(
や
)
のとびかうひびき、
甲胄
(
かっちゅう
)
の音、つるぎの
鳴
(
な
)
り、
軍勢
(
ぐんぜい
)
のわめき声、
大浪
(
おおなみ
)
のうなり、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
合戦
(
かっせん
)
そのままのありさまをあらわしました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
とおっしゃって、
弓矢
(
ゆみや
)
と
太刀
(
たち
)
をお
取
(
と
)
りになり、
身方
(
みかた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
のまっ
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
勇
(
いさ
)
ましく
戦
(
たたか
)
って、
仏
(
ほとけ
)
さまの
敵
(
てき
)
を
残
(
のこ
)
らず
攻
(
せ
)
め
滅
(
ほろ
)
ぼしておしまいになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あるときの
戦争
(
せんそう
)
に、
甲
(
こう
)
の
国
(
くに
)
は
乙
(
おつ
)
の
国
(
くに
)
に
破
(
やぶ
)
られて、
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は、どしどし
国境
(
こっきょう
)
を
越
(
こ
)
えて、
甲
(
こう
)
の
国
(
くに
)
に
入
(
はい
)
ってきました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「——わかっています。
織田
(
おだ
)
どのの
軍勢
(
ぐんぜい
)
が、いよいよ
此寺
(
ここ
)
へ押しよせてきたのであろう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それもほとんど
軍勢
(
ぐんぜい
)
というほどのものもくださらないのです。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
そこで、
乙
(
おつ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
が、
甲
(
こう
)
のある
小
(
ちい
)
さな
町
(
まち
)
を
占領
(
せんりょう
)
したときに、
甲
(
こう
)
の
大将
(
たいしょう
)
は、すっかりその
町
(
まち
)
の
食物
(
しょくもつ
)
を
焼
(
や
)
き
払
(
はら
)
って、ただ、
酒
(
さけ
)
と
水
(
みず
)
ばかりを
残
(
のこ
)
しておきました。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで
義家
(
よしいえ
)
は
身方
(
みかた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
率
(
ひき
)
いて、こんども
餓
(
う
)
えと
寒
(
さむ
)
さになやみながら、三
年
(
ねん
)
の
間
(
あいだ
)
わき
目
(
め
)
もふらずに
戦
(
たたか
)
いました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
多宝塔
(
たほうとう
)
を中心として、
施無畏寺
(
せむいじ
)
の庭に陣ぞろいした
武田
(
たけだ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
は、
手負
(
てお
)
い
討死
(
うちじに
)
の
点呼
(
てんこ
)
をしたのち、
伊那丸
(
いなまる
)
の命令一下に、またも一部の
軍卒
(
ぐんそつ
)
が、法師野の部落を八方にかけわかれる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ですから
田村麻呂
(
たむらまろ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
も、
勇気
(
ゆうき
)
は
少
(
すこ
)
しも
衰
(
おとろ
)
えませんが、さしつめさしつめ
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
るうちに
敵
(
てき
)
の
数
(
かず
)
はいよいよふえるばかりで、
矢種
(
やだね
)
の
方
(
ほう
)
がとうに
尽
(
つ
)
きてきました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
先頭
(
せんとう
)
に
旗
(
はた
)
を
立
(
た
)
て、
馬
(
うま
)
にまたがった
武士
(
ぶし
)
は、
剣
(
けん
)
を
高
(
たか
)
く
上
(
あ
)
げ、あとから、あとから
軍勢
(
ぐんぜい
)
はつづくのでした。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たいへんです、
夷
(
えびす
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
が、
押
(
お
)
し
寄
(
よ
)
せてまいりました。」と、
王
(
おう
)
さまに、お
告
(
つ
)
げしました。
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それがために
王
(
おう
)
さまとお
后
(
きさき
)
は、ついに
夷
(
えびす
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
のために、
浮虜
(
とりこ
)
となってしまいました。——
春の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“軍勢”の意味
《名詞》
軍勢(ぐんぜい)
軍隊の勢力。軍事力。
軍隊。
(出典:Wiktionary)
軍
常用漢字
小4
部首:⾞
9画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“軍”で始まる語句
軍
軍鶏
軍人
軍艦
軍兵
軍曹
軍服
軍師
軍鶏籠
軍扇