“軍卒”の読み方と例文
読み方割合
ぐんそつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今——このかげから四、五人の軍卒ぐんそつ鎖具足くさりぐそくに血のにじんだ鉢巻はちまきをして、手に手にくわすきをひッさげ、バラバラと陣屋へけだしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多宝塔たほうとうを中心として、施無畏寺せむいじの庭に陣ぞろいした武田たけだ軍勢ぐんぜいは、手負てお討死うちじに点呼てんこをしたのち、伊那丸いなまるの命令一下に、またも一部の軍卒ぐんそつが、法師野の部落を八方にかけわかれる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ア、ア、ア!」とばかり、捕手とりて軍卒ぐんそつがおどろきさわぐうちに、一ど、雲井くもいへたかく舞いあがった魔鳥まちょうは、ふたたびすさまじい天颷てんぴょうをまいてけおりるや、するどいつめをさかだてて、旋廻せんかいする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)