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藝者
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げいしや
ふりがな文庫
“
藝者
(
げいしや
)” の例文
新字:
芸者
お
絹
(
きぬ
)
とは
何人
(
なんぴと
)
ぞ、
君
(
きみ
)
驚
(
おどろ
)
く
勿
(
なか
)
れ、
藝者
(
げいしや
)
でも
女郎
(
ぢよらう
)
でもない、
海老茶
(
えびちや
)
式部
(
しきぶ
)
でも
島田
(
しまだ
)
の
令孃
(
れいぢやう
)
でもない、
美人
(
びじん
)
でもない、
醜婦
(
しうふ
)
でもない、たゞの
女
(
をんな
)
である
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
なし酒の
機嫌
(
きげん
)
に
古
(
いにし
)
への物語りなどして品川より
藝者
(
げいしや
)
を
呼
(
よび
)
大酒盛となりて騷ぎ散す中
早
(
はや
)
日
(
ひ
)
も
暮相
(
くれあひ
)
と成ければ仁左衞門は
頓
(
やが
)
て身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところで
藝者
(
げいしや
)
は、
娼妓
(
をやま
)
は?……をやま、
尾山
(
をやま
)
と
申
(
まを
)
すは、
金澤
(
かなざは
)
の
古稱
(
こしよう
)
にして、
在方
(
ざいかた
)
鄰國
(
りんごく
)
の
人達
(
ひとたち
)
は
今
(
いま
)
も
城下
(
じやうか
)
に
出
(
い
)
づる
事
(
こと
)
を、
尾山
(
をやま
)
にゆくと
申
(
まを
)
すことなり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とお房は、おふくろに
打付
(
ぶツつ
)
けるやうにいふ。それからまたおふくろの
身上
(
みのうへ
)
話が始まツて、其の前身は
藝者
(
げいしや
)
であツたことが解ツた。身上話が濟むと貧乏話と來る。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
哲學的
(
てつがくてき
)
に
解釋
(
かいしやく
)
すれば、
進歩的頭腦
(
しんぽてきづなう
)
であり、
藝者
(
げいしや
)
にいはせると、
女文士
(
をんなぶんし
)
つて
道樂氣
(
だうらくき
)
の
多
(
おほ
)
いものね、であり、
醫學的
(
いがくてき
)
に
考察
(
かうさつ
)
すれば、
夫
(
をつと
)
の
年齡
(
ねんれい
)
の
若
(
わか
)
さによる
生理的現象
(
せいりてきげんしよう
)
であり、
又
(
また
)
これを
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
朱
(
しゆ
)
に
交
(
まじ
)
はればといふ
事
(
こと
)
を
花
(
はな
)
のお
師匠
(
ししよう
)
が
癖
(
くせ
)
にして
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
せども
本
(
ほん
)
にあれは
嘘
(
うそ
)
ならぬ
事
(
こと
)
、
昔
(
むか
)
しは
彼
(
あ
)
のやうに
口先
(
くちさき
)
の
方
(
かた
)
ならで、
今日
(
けふ
)
は
何處开處
(
どこそこ
)
で
藝者
(
げいしや
)
をあげて、
此樣
(
このやう
)
な
不思議
(
ふしぎ
)
な
踊
(
おどり
)
を
見
(
み
)
て
來
(
き
)
たのと
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
その
)
間
(
あひだ
)
に
主人
(
しゆじん
)
は
昨夕
(
ゆうべ
)
行
(
い
)
つた
料理屋
(
れうりや
)
で
逢
(
あ
)
つたとか
云
(
い
)
つて
妙
(
めう
)
な
藝者
(
げいしや
)
の
話
(
はなし
)
をした。
此
(
この
)
藝者
(
げいしや
)
はポツケツト
論語
(
ろんご
)
が
好
(
す
)
きで、
汽車
(
きしや
)
へ
乘
(
の
)
つたり
遊
(
あそ
)
びに
行
(
い
)
つたりするときは、
何時
(
いつ
)
でもそれを
懷
(
ふところ
)
にして
出
(
で
)
るさうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
たしか、
三日目
(
みつかめ
)
が
土曜
(
どえう
)
に
當
(
あた
)
つたと
思
(
おも
)
ふ。ばら/\と
客
(
きやく
)
が
入
(
はひ
)
つた。
中
(
なか
)
に
十人
(
じふにん
)
ばかりの
一組
(
ひとくみ
)
が、
晩
(
ばん
)
に
藝者
(
げいしや
)
を
呼
(
よ
)
んで、
箱
(
はこ
)
が
入
(
はひ
)
つた。
申兼
(
まをしか
)
ねるが、
廊下
(
らうか
)
でのぞいた。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
配分されしかば其金を懷中して所々を
徘徊
(
はいくわい
)
なし
專
(
もつぱ
)
ら賭博に身を入又大酒を呑己が有に任せて女郎
藝者
(
げいしや
)
を
買
(
かひ
)
金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宴會客
(
えんくわいきやく
)
から
第一
(
だいいち
)
に
故障
(
こしやう
)
が
出
(
で
)
た、
藝者
(
げいしや
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かないさきに
線香
(
せんかう
)
が
切
(
き
)
れたのである。
女中
(
ぢよちう
)
なかまが
異議
(
いぎ
)
をだして、
番頭
(
ばんとう
)
が
腕
(
うで
)
をこまぬき、かみさんが
分別
(
ふんべつ
)
した。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人間
(
にんげん
)
恁
(
か
)
うまでに
成
(
な
)
りませずば、
表向
(
おもてむ
)
き
貴下
(
あなた
)
のお
供
(
とも
)
をいたしまして、
今夜
(
こんや
)
なんぞ、たとひ
對手
(
あひて
)
は
藝者
(
げいしや
)
でも、
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
には
齋檀那
(
ときだんな
)
、
施主方
(
せしゆがた
)
の
下足番
(
げそくばん
)
でもしませうものを、
早
(
は
)
や
全
(
まつた
)
く
腑甲斐
(
ふがひ
)
ない
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
氣
(
き
)
が
變
(
へん
)
になつてなくなつたといひます——
上州
(
じやうしう
)
安中
(
あんなか
)
で
旅藝者
(
たびげいしや
)
をしてゐた
時
(
とき
)
、
親知
(
おやし
)
らずでもらつた
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が
方便
(
はうべん
)
ぢやありませんか、もう
妙齡
(
としごろ
)
で……
抱
(
かゝ
)
へぢやあありましたが、
仲
(
なか
)
で
藝者
(
げいしや
)
をしてゐて
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
志
(
こゝろざ
)
す
佛
(
ほとけ
)
の
追善
(
つゐぜん
)
をしたのさ。
藝者
(
げいしや
)
たちが
感心
(
かんしん
)
ぢやないか。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
藝
部首:⾋
18画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“藝者”で始まる語句
藝者狂
藝者達