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習慣
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しゅうかん
ふりがな文庫
“
習慣
(
しゅうかん
)” の例文
ふるくからの
習慣
(
しゅうかん
)
をまもって、平和に
暮
(
く
)
らしている村の人たちは、この男のやることが気まぐれで、ひどく変わっているように思えた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
あえて
蠅
(
はえ
)
に限らず
動植鉱物
(
どうしょくこうぶつ
)
に限らず、人間の社会に存するあらゆる
思想
(
しそう
)
風俗
(
ふうぞく
)
習慣
(
しゅうかん
)
についても、やはり同じようなことがいわれはしないか。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ヴィタリス親方はいつもからだに
金
(
かね
)
をつけている
習慣
(
しゅうかん
)
であった。それが
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
られて行くときになにもわたしに
置
(
お
)
いて行くひまがなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
愛
(
あい
)
してだいじにするのか、運動の
習慣
(
しゅうかん
)
でだいじにするのか、いささか
分明
(
ぶんめい
)
を
欠
(
か
)
くのだが、とにかく牛をだいじにすることはひととおりでない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
夜は
灯
(
ひ
)
を
滅
(
めっ
)
しておく
習慣
(
しゅうかん
)
の
城塞
(
じょうさい
)
は、まッくらで、
隠森
(
いんしん
)
として、ただひとりさけびまわる
彼女
(
かのじょ
)
の声が
木魂
(
こだま
)
するばかりだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それでも、動物たちは同じ
仲間
(
なかま
)
のものだけで、ひとかたまりになっています。これまた、むかしからの
習慣
(
しゅうかん
)
なのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ところで、王さまにはかわった
習慣
(
しゅうかん
)
がひとつありました。それは、まい日お昼の
食事
(
しょくじ
)
がすんでからのことでした。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
なぜって……なぜって、そういう
習慣
(
しゅうかん
)
だからね。それに……とにかく、悪くなったとは
思
(
おも
)
わないよ。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
或
(
あるい
)
は
患者
(
かんじゃ
)
に
対
(
たい
)
して、
単
(
たん
)
に
形式以上
(
けいしきいじょう
)
の
関係
(
かんけい
)
をもたぬように
望
(
のぞ
)
んでも
出来
(
でき
)
ぬように、この
習慣
(
しゅうかん
)
と
云
(
い
)
う
奴
(
やつ
)
がさせてしまう、
早
(
はや
)
く
言
(
い
)
えば
彼等
(
かれら
)
は
恰
(
あだか
)
も、
庭
(
にわ
)
に
立
(
た
)
って
羊
(
ひつじ
)
や、
牛
(
うし
)
を
屠
(
ほふ
)
り
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
当時
(
とうじ
)
の
習慣
(
しゅうかん
)
でございますから、むろん
命
(
みこと
)
の
御身辺
(
ごしんぺん
)
には
夥多
(
あまた
)
の
妃達
(
きさきたち
)
がとりまいて
居
(
お
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
腹
(
はら
)
も
歯
(
は
)
もいたくありませんでした。のどから
手
(
て
)
が
出
(
で
)
るほど、お
菓子
(
かし
)
はたべたかったのでした。しかし、
井戸
(
いど
)
をつくるために、
今
(
いま
)
までの
習慣
(
しゅうかん
)
をあらためたのでありました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
アメリカの
習慣
(
しゅうかん
)
で
羨
(
うらや
)
ましく思うものは、かの大学
卒業式
(
そつぎょうしき
)
を
熾
(
さかん
)
にすることである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
権利を
異
(
こと
)
にし、骨肉の縁を異にし、
貧富
(
ひんぷ
)
を異にし、教育を異にし、
理財
(
りざい
)
活計
(
かっけい
)
の
趣
(
おもむき
)
を異にし、
風俗
(
ふうぞく
)
習慣
(
しゅうかん
)
を異にする者なれば、
自
(
おのず
)
からまたその栄誉の
所在
(
しょざい
)
も異なり、利害の
所関
(
しょかん
)
も異ならざるを得ず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
兄
(
にい
)
ちゃん、まだ
起
(
お
)
きない?」と、
声
(
こえ
)
をかけました。
小
(
ちい
)
さな
声
(
こえ
)
で、いったのだけれど、
兄
(
にい
)
さんは、
目
(
め
)
をふさいでいても、いつも、いまごろ
起
(
お
)
きる
習慣
(
しゅうかん
)
がついているので、
半分
(
はんぶん
)
さめていたとみえて
お母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「昔の
習慣
(
しゅうかん
)
は、あらためにくいものでしてね。——いや、おっしゃるとおりだ。よろしい、よく気をつけましょう。ところで、あなたのごらんになったことを、のこらずお話しねがいたいのだが。」
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
国家か、何ものぞ。法律か、何の関係ぞ。
習慣
(
しゅうかん
)
、何の
束縛
(
そくばく
)
ぞ。彼等は胃の命令と、
腸
(
ちょう
)
の法律と、
皮膚
(
ひふ
)
の要求と、舌頭の指揮と、生殖器の
催促
(
さいそく
)
の外、何の
縛
(
しば
)
らるゝ処がない。彼等は自然力其ものである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
クッラベルイ大運動会のいつもの
習慣
(
しゅうかん
)
として、この日のプログラムは、まずカラスの
飛行
(
ひこう
)
ダンスからはじまりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
それはかれが
以前
(
いぜん
)
一座の部長であったとき、座員を前にやり
過
(
す
)
ごして、いちいち
点呼
(
てんこ
)
する
習慣
(
しゅうかん
)
があったからである。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
告げ人というものにたいしてのあしらいかたには、
通例
(
つうれい
)
の
習慣
(
しゅうかん
)
がある。お政はそれらのことにも気がつかずに、たすきを手にして立ったまま話を聞いてる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
読書
(
どくしょ
)
は
彼
(
かれ
)
の
病的
(
びょうてき
)
の
習慣
(
しゅうかん
)
で、
何
(
な
)
んでも
凡
(
およ
)
そ
手
(
て
)
に
触
(
ふ
)
れた
所
(
ところ
)
の
物
(
もの
)
は、それがよし
去年
(
きょねん
)
の
古新聞
(
ふるしんぶん
)
であろうが、
暦
(
こよみ
)
であろうが、一
様
(
よう
)
に
饑
(
う
)
えたる
者
(
もの
)
のように、きっと
手
(
て
)
に
取
(
と
)
って
見
(
み
)
るのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それに、道もよく知りつくしていますし、仲間の
習慣
(
しゅうかん
)
なども、よく知っているのです。ですから、カクシなら、きっといつかは、もどってくるでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
でも
習慣
(
しゅうかん
)
の力はえらいもので、ときどき立ち止まっては、
一座
(
いちざ
)
の
仲間
(
なかま
)
が後から来るのを待ちうけるふうであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
花前
(
はなまえ
)
は、はいともいわない、わずかに目であいさつしてる。主人は家の
習慣
(
しゅうかん
)
とだいたいの
順序
(
じゅんじょ
)
とをつげて、これだけの
仕事
(
しごと
)
はおまえにまかせるからと
命
(
めい
)
じた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
総
(
そう
)
じて
他人
(
たにん
)
の
艱難
(
かんなん
)
に
対
(
たい
)
しては、
事務上
(
じむじょう
)
、
職務上
(
しょくむじょう
)
の
関係
(
かんけい
)
をもっている
人々
(
ひとびと
)
、
例
(
たと
)
えば
裁判官
(
さいばんかん
)
、
警官
(
けいかん
)
、
医師
(
いし
)
、とかと
云
(
い
)
うものは、
年月
(
ねんげつ
)
の
経過
(
けいか
)
すると
共
(
とも
)
に、
習慣
(
しゅうかん
)
に
依
(
よ
)
って
遂
(
つい
)
にはその
相手
(
あいて
)
の
被告
(
ひこく
)
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
びんぼうなうちではめったに医者を
呼
(
よ
)
ぶということはないが、わたしの
容態
(
ようだい
)
がいかにも重くって心配であったので、わたしのため
特別
(
とくべつ
)
に、
習慣
(
しゅうかん
)
のためいつか当たり前になっていた
規則
(
きそく
)
を
破
(
やぶ
)
ってくれた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“習慣”の解説
習慣(しゅうかん、en: habit, custom)とは、
日常の決まりきった行いのこと。長い間そうすることによって、そうすることがあたかもきまりのようになったこと。
(心理学用語)反復によって習得し、少ない心的努力で繰り返せる、固定した行動のこと。
(出典:Wikipedia)
習
常用漢字
小3
部首:⽻
11画
慣
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“習慣”で始まる語句
習慣的
習慣上
習慣通