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しんけい
ふりがな文庫
“
神經
(
しんけい
)” の例文
新字:
神経
「
御米
(
およね
)
、
御前
(
おまへ
)
は
神經
(
しんけい
)
が
過敏
(
くわびん
)
になつて、
近頃
(
ちかごろ
)
何
(
ど
)
うかしてゐるよ。もう
少
(
すこ
)
し
頭
(
あたま
)
を
休
(
やす
)
めて
能
(
よ
)
く
寐
(
ね
)
る
工夫
(
くふう
)
でもしなくつちや
不可
(
いけ
)
ない」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
技法
(
ぎはふ
)
の
尖鋭
(
せんえい
)
慧敏
(
けいびん
)
さは
如何
(
いか
)
ほどまでも
尊
(
たふと
)
ばれていい
筈
(
はず
)
だが、やたらに
相手
(
あひて
)
の
技法
(
ぎはふ
)
に
神經
(
しんけい
)
を
尖
(
と
)
がらして、
惡打
(
あくだ
)
を
怒
(
いか
)
り
罵
(
のゝし
)
り、
不覺
(
ふかく
)
の
過
(
あやま
)
ちを
責
(
せ
)
め
咎
(
とが
)
め
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
十九のお夏は、
神經
(
しんけい
)
がたかぶつてゐるせゐか、土藏の二階へ來るのが、嫌で/\たまらない樣子ですが、さうも言ひかねて、唇をかんでをります。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
女
(
をんな
)
は
研桶
(
とぎをけ
)
と
唄
(
うた
)
との二つの
聲
(
こゑ
)
が
錯綜
(
さくそう
)
しつゝある
間
(
あひだ
)
にも
木陰
(
こかげ
)
に
佇
(
たゝず
)
む
男
(
をとこ
)
のけはひを
悟
(
さと
)
る
程
(
ほど
)
耳
(
みゝ
)
の
神經
(
しんけい
)
が
興奮
(
こうふん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一
醉漢
(
すいかん
)
ありて
酒毒
(
しゆどく
)
の
爲
(
ため
)
に
神經
(
しんけい
)
を
錯亂
(
さくらん
)
せられ、これが
爲
(
ため
)
に
自殺
(
じさつ
)
するに
至
(
いた
)
りたる
事
(
こと
)
ある
時
(
とき
)
は、彼は酒故に自殺したりと
言
(
い
)
ふを
躊躇
(
ちうちよ
)
せざるべし、酒は即ち自殺の原因なり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
殆
(
ほと
)
んど
闇黒
(
やみ
)
に
全體
(
ぜんたい
)
を
包
(
つゝ
)
まれて
居
(
を
)
つたが、
私
(
わたくし
)
の
一念
(
いちねん
)
の
屆
(
とゞ
)
いて
幾分
(
いくぶ
)
か
神經
(
しんけい
)
の
鋭
(
するど
)
くなつた
爲
(
ため
)
か、それとも
瞳
(
ひとみ
)
の
漸
(
やうや
)
く
闇黒
(
あんこく
)
に
馴
(
な
)
れた
爲
(
ため
)
か、
私
(
わたくし
)
は
辛
(
からう
)
じて
其
(
その
)
燈光
(
ひかり
)
の
主體
(
ぬし
)
を
認
(
みと
)
め
得
(
え
)
た
途端
(
とたん
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あたしは熱がりながら十一二で、おとなしくして、
羽箒
(
はばうき
)
をもつて、どんなにしたら具合よくゆくかと、細かく
神經
(
しんけい
)
をつかつて祖母の背中にむかつてゐた自分の姿を思ひ出してゐた。
お灸
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私
(
わたし
)
の
知
(
し
)
つてゐるのは、
神
(
かみ
)
が
人
(
ひと
)
を
熱血
(
ねつけつ
)
と、
神經
(
しんけい
)
とより
造
(
つく
)
つたと
云
(
い
)
ふ
事丈
(
ことだけ
)
です!
又
(
また
)
有機的組織
(
いうきてきそしき
)
は、
若
(
も
)
し
其
(
そ
)
れが
生活力
(
せいくわつりよく
)
を
有
(
も
)
つてゐるとすれば、
總
(
すべ
)
ての
刺戟
(
しげき
)
に
反應
(
はんおう
)
を
起
(
おこ
)
すべきものである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すなら
御米
(
およね
)
の
寐
(
ね
)
てゐる
今
(
いま
)
である。
今
(
いま
)
ならどんな
氣不味
(
きまづ
)
いことを
双方
(
さうはう
)
で
言
(
い
)
ひ
募
(
つの
)
つたつて、
御米
(
およね
)
の
神經
(
しんけい
)
に
障
(
さは
)
る
氣遣
(
きづかひ
)
はない
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
朝夕
(
あさゆふ
)
の
冷
(
つめ
)
たさすら
其
(
そ
)
の
過敏
(
くわびん
)
な
神經
(
しんけい
)
を
刺戟
(
しげき
)
した。
卯平
(
うへい
)
は
何時
(
いつ
)
でも
右
(
みぎ
)
の
横頬
(
よこほゝ
)
を
上
(
うへ
)
にして
居
(
ゐ
)
る
外
(
ほか
)
はなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
、
二本
(
にほん
)
煙筒
(
えんとう
)
二本
(
にほん
)
檣
(
マスト
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
なる
船
(
ふね
)
を
見
(
み
)
て、
神經
(
しんけい
)
の
作用
(
さよう
)
かは
知
(
し
)
らぬがふと
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
んだ
此
(
この
)
話
(
はなし
)
、
若
(
も
)
しかの
老水夫
(
らうすゐふ
)
の
言
(
げん
)
が
眞實
(
まこと
)
ならば、
此樣
(
こん
)
な
船
(
ふね
)
ではあるまいか、
其
(
その
)
海賊船
(
かいぞくせん
)
といふのは
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
神經
(
しんけい
)
の
起
(
おこ
)
つた
時
(
とき
)
、わざ/\そんな
馬鹿
(
ばか
)
な
所
(
ところ
)
へ
出掛
(
でかけ
)
るからさ。
錢
(
ぜに
)
を
出
(
だ
)
して
下
(
くだ
)
らない
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
はれて
詰
(
つま
)
らないぢやないか。
其後
(
そのご
)
もその
占
(
うらなひ
)
の
宅
(
うち
)
へ
行
(
ゆ
)
くのかい
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
經
部首:⽷
13画
“神經”で始まる語句
神經質
神經的
神經衰弱
神經痛
神經系
神經過敏