旧字:睡氣
世界怪談名作集:05 クラリモンド (新字新仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
銭形平次捕物控:020 朱塗の筐 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
イエス伝:マルコ伝による (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
源氏物語:26 常夏 (新字新仮名) / 紫式部(著)
踊る地平線:02 テムズに聴く (新字新仮名) / 谷譲次(著)
あるとき、絵のことに思いをこらして心がつかれ、思わずも睡気をもよおしたので、うとうととまどろむと、夢の中で、自分が湖水に入って大小さまざまの魚とともにあそぶのを見た。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語 (新字新仮名) / 上田秋成(著)
駒井の殿様のお船が着くまでの睡気ざましだ、なにも物が欲しい惜しいというわけのものではない、七兵衛は七兵衛冥利に、誰にも見られねえところの、六十八万石のお城の内部の模様を
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
給仕はその結果睡気もさめて、口をパックリあけてただ驚くばかりだった。
青玉の十字架 (新字新仮名) / ギルバート・キース・チェスタートン(著)
しかし、眼の前のテーブルに、どんよりとした液体を容れた瓶や、注射器などが置かれてあるのに気がつくと、さっきの不気味な言葉と思い合せ、睡気など、水を浴びたように抜け落ちて行った。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8―― (新字新仮名) / 海野十三(著)
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うしろでは、男達は知合いと見えて、まだ坐ったまま、ボソボソと話し合っている、その声が機関の音とごっちゃになって、妙に睡気を誘う様な、けだるいリズムを作るのです。