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氣遣
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きづかひ
もし(
否、
惡い
事をした
覺もないから、
那樣氣遣は
些とも
無い。)と
恁うありや、
何の
雨風ござらばござれぢや。
喃、
那樣ものではあるまいか。
云ひ
出すなら
御米の
寐てゐる
今である。
今ならどんな
氣不味いことを
双方で
言ひ
募つたつて、
御米の
神經に
障る
氣遣はない
『
日出雄さん、
餘りやると
胃を
損じますよ。』と
氣遣顏の
私さへ、
其生臭い
肉を
口中充滿に
頬張つて
居つたのである。
枕の
下や、
寐臺の
何處かに、
何かをそツと
隱して
置く、
其れは
盜まれるとか、
奪はれるとか、
云ふ
氣遣の
爲めではなく
人に
見られるのが
恥かしいのでさうして
隱して
置く
物がある。
聞て
呉尋常の手紙にては手前も一
軒の
主人容易に出て來る
氣遣はないと思ひしゆゑ我等が
謀計にて九死一生なりと云て
遣ば如何に
遠國にても
殊に寄たら來るべしと思ひての事なりしが
斯面を
「それはもう、そんな事を言ふ
氣遣は無い」
決して
損になる
氣遣は
御座いません。十
分坐れば、十
分の
功があり、二十
分坐れば二十
分の
徳があるのは
無論です。
數日以來の
風は、
隨分悽まじいものであつたが、
颶風の
常として、
吾が
輕氣球は
幾度も
同じ
空に
吹き
廻されて
居つた
樣だから、
左迄遠方へ
飛ぶ
氣遣はない、
私の
考では
偖も同志の人々は小山田庄左衞門が
逐電せしを聞て大いに怒り追掛て
討止んと云しを大石制して其身に惡事有れば夜討の事を
泄す
氣遣なしと止めしが
豫て申合せし四十七人十四日の夜全く本望を
電車の
中では、
御米の
眼が
何時頃覺めたらう、
覺めた
後は
心持が
大分好くなつたろう、
發作ももう
起る
氣遣なからうと、
凡て
惡くない
想像ばかり
思ひ
浮べた。
夫人の
姿は
遂に
見出す
事が
出來なかつたのである、
私は
幼少の
頃から、
水泳には
極めて
達して
居つたので、
容易に
溺れる
樣な
氣遣はない、
日出雄少年を
抱き
一個の
浮標を
力に
大切に致して
至極宜敷御ざいますと申ければ重四郎
夫は
餘りと申せば
能過ます私し
風情と云にお勇
否々然樣では御座りません御承知なれば
御世話致しませう先でも金子の望みは
無れ共
旅の御方は
尻が
輕いに
依て
其故で
先方は
氣遣に思ひますから金子を