“きづかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憂慮38.1%
氣遣28.6%
気遣28.6%
氣遺4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……憂慮きづかひさに、——懷中ふところで、確乎しつかりけてただけに、御覽ごらんなさい。なにかにまぎれて、ふとこゝろをとられた一寸ちよいと一分いつぷんに、うつかり遺失おとしたぢやありませんか。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すなら御米およねてゐるいまである。いまならどんな氣不味きまづいことを双方さうはうつのつたつて、御米およね神經しんけいさは氣遣きづかひはない
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なにおこつてらつしやるんぢやアなからうかてつて、ひど彼婦あのこが心配してえるんですよ、ナニおまへ失策しくじ気遣きづかひはないよ、アノときおく見通みとほしにてエたのは
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
いくばくもあらぬに、ベルナルドオがきず名殘なごりなくえ候ひぬ。彼人も君の御上をば、いたく氣遺きづかひ居たれば必ず惡しき人と御思ひしなさるまじく候。