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気遣
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きづかひ
ふりがな文庫
“
気遣
(
きづかひ
)” の例文
旧字:
氣遣
まあ、ね、病院も上等へ入れて
手宛
(
てあて
)
は十分にしてあるのだから、決して
気遣
(
きづかひ
)
は無いやうなものだけれど、何しろ大怪我だからね。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何
(
なに
)
か
怒
(
おこ
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやるんぢやアなからうかてつて、
痛
(
ひど
)
く
彼婦
(
あのこ
)
が心配してえるんですよ、ナニお
前
(
まへ
)
は
失策
(
しくじ
)
る
気遣
(
きづかひ
)
はないよ、アノ
時
(
とき
)
奥
(
おく
)
の
見通
(
みとほ
)
しに
来
(
き
)
てエたのは
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかして、かの女は五六年
凝
(
じつ
)
としてゐる
気遣
(
きづかひ
)
はない。従つて、君があの女と結婚する事は風馬牛だ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
えツ、何だと——
么麼
(
どん
)
な聟君をお世話するかと。……はツはツはツ、余程心配になつて来たナ。大丈夫安心しろ、君達のやうなノラクラ者を御世話する
気遣
(
きづかひ
)
は無いからナ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
皮
(
かは
)
ばかりの
死骸
(
しがい
)
は
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
の
暗
(
くら
)
い
処
(
ところ
)
、おまけに
意地
(
いぢ
)
の
汚
(
きたな
)
い
下司
(
げす
)
な
動物
(
どうぶつ
)
が
骨
(
ほね
)
までしやぶらうと
何百
(
なんびやく
)
といふ
数
(
すう
)
でのしかゝつて
居
(
ゐ
)
た
日
(
ひ
)
には、
酢
(
す
)
をぶちまけても
分
(
わか
)
る
気遣
(
きづかひ
)
はあるまい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
全くね、間はああ云ふ不断の
大人
(
おとなし
)
い人だから、つまらない
喧嘩
(
けんか
)
なぞを為る
気遣
(
きづかひ
)
はなし、何でもそれに違は無いのさ。それだから
猶更
(
なほさら
)
気の毒で、何とも
謂
(
い
)
ひやうが無い
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
切符が
違
(
ちが
)
ふだらうと聞けば、無論違ふと云ふ。然し
一人
(
ひとり
)
で
放
(
ほう
)
つて置くと、決して
行
(
い
)
く
気遣
(
きづかひ
)
がないから、君が
寄
(
よ
)
つて
引張出
(
ひつぱりだ
)
すのだと
理由
(
わけ
)
を説明して
聞
(
き
)
かせた。三四郎は承知した。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
同じ事でも
妙
(
めう
)
なもので、
料理茶屋
(
れうりぢやや
)
から
大酔
(
たいすゐ
)
致
(
いた
)
し
咬楊子
(
くはへやうじ
)
か
何
(
なに
)
かでヒヨロ/\
出
(
で
)
て
直
(
すぐ
)
に
腕車
(
くるま
)
に乗る
抔
(
など
)
は誠に
工合
(
ぐあひ
)
が
宜
(
よろ
)
しいが、
汁粉屋
(
しるこや
)
の
店
(
みせ
)
からは
何
(
なん
)
となく出にくいもの、
汁粉屋
(
しるこや
)
では
酔
(
よ
)
ふ
気遣
(
きづかひ
)
はない
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
金
(
かね
)
を
腹
(
はら
)
ん
中
(
なか
)
い
入
(
い
)
れちまつてモウ
誰
(
たれ
)
にも取られる
気遣
(
きづかひ
)
がないから安心して死んだのだが
何
(
ど
)
うも
強慾
(
がうよく
)
な
奴
(
やつ
)
もあつたもんだな、
是
(
これ
)
が
所謂
(
いはゆる
)
有財餓鬼
(
うざいがき
)
てえんだらう、
何
(
なに
)
しろ
此儘
(
このまゝ
)
葬
(
はう
)
むつて
了
(
しま
)
ふのは
惜
(
をし
)
いや
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“気遣”で始まる語句
気遣無之