“きづけえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気遣85.7%
憂慮14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多「送らねえでも宜えたって、村のもんと己とは違う、己はあんた十四の時から側にいるので、何所どこまで送っても村のものは兎や角云う気遣きづけえねえから送り申しますよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
実は此処こゝに百両持ってるが、これはおめえのをったんじゃアねえぜ、己はんなかゝあの着物を着て歩くくれえの貧乏世帯じょてえの者が百両なんてえ大金てえきんを持ってる気遣きづけえはねえけれど
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さあ、お目通りで、着物を引掉ひっぷるって神田児かんだッこ膚合はだあいを見せてやらあ、汝が口説くおんなじゃねえから、見たって目のつぶれる憂慮きづけえはねえ、安心して切立きったてふんどしを拝みゃあがれ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)