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をり
ふりがな文庫
“
機
(
をり
)” の例文
も
吐
(
つか
)
ず逃たりしが惡者共は何所迄もと猶も
間近
(
まぢかく
)
逐來
(
おひきた
)
る故に半四郎は如何にもして逃行んとする
機
(
をり
)
幸ひ
脇道
(
わきみち
)
の有しかば身を
飜
(
ひるが
)
へして逃込を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されどこの王國が民を得たるは
眞
(
まこと
)
の信仰によるがゆゑに、これに榮光あらしめんため、これの事を語る
機
(
をり
)
の彼に來るを
宜
(
むべ
)
とす。 四三—四五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
お房の母は、また、其れが苦になツて、
機
(
をり
)
さへあれば其の
非行
(
ひかう
)
を数へ立てて、
所天
(
をツテ
)
を
罵倒
(
こきおろ
)
した。雖然馬の耳に
念佛
(
ねんぶつ
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
おのれもまた
機
(
をり
)
を得て
購
(
か
)
はんと、其家の在り
処
(
か
)
など予て問ひ尋ね置きたりしかば、直ちにそれかと覚しき店を見出して、
此家
(
こゝ
)
にこそあれと
突
(
つ
)
と入りぬ。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
マンチュアに
蟄
(
ちっ
)
してゐやる
間
(
あひだ
)
に、わしが
機
(
をり
)
を
見
(
み
)
て
二人
(
ふたり
)
が
内祝言
(
ないしうげん
)
の
顛末
(
もとすゑ
)
を
公
(
おほやけ
)
にし、
兩家
(
りゃうけ
)
の
確執
(
かくしつ
)
を
調停
(
てうてい
)
し、
御領主
(
ごりゃうしゅ
)
の
赦
(
ゆるし
)
を
乞
(
こ
)
ひ、やがて
卿
(
そなた
)
を
呼返
(
よびかへ
)
すことにせう
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
山
(
やま
)
が
崩
(
くづ
)
れたので、
當時
(
たうじ
)
大地震
(
おほぢしん
)
の
觸頭
(
ふれがしら
)
と
云
(
い
)
つた
場所
(
ばしよ
)
の、
剩
(
あまつさ
)
へ
此
(
こ
)
の
四五日
(
しごにち
)
、
琅玕
(
らうかん
)
の
如
(
ごと
)
き
蘆
(
あし
)
ノ
湖
(
こ
)
の
水面
(
すゐめん
)
が
風
(
かぜ
)
もなきに
浪
(
なみ
)
を
立
(
た
)
てると、うはさした
機
(
をり
)
であつたから。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつでもしまひ際に人が少くなつた
機
(
をり
)
を見て下りて來るのであらうか。それだから昨日まで、やつぱりこの病院にゐるといふ事を知らなかつたのかもしれない。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
それから私は
機
(
をり
)
さへあれば、Café Minerva のことを訊ねて見た。日本媼もそれを知らなかつたし、教室の近くにある
行附
(
ゆきつけ
)
の珈琲店の
主人
(
あるじ
)
も知らなかつた。
カフエ・ミネルワ
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ついした愚痴から、お胸を痛め、御疲れの上の、御鬱陶を、
麦酒
(
びーる
)
にでも致しましようかと。急にさゑさゑさらさらと、延ばす右手の袖軽く、
喚鈴
(
よびりん
)
に
指頭
(
ゆびさき
)
の、かかりける
機
(
をり
)
もよし。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
ゆめゆめ今日は逢ふべき
機
(
をり
)
ならず、
辛
(
つら
)
くとも思止まんと胸は据ゑつつも、彼は静緒を
賺
(
すか
)
して、
邸内
(
やしきうち
)
を一周せんと、西洋館の
後
(
うしろ
)
より通用門の
側
(
わき
)
に出でて、
外塀際
(
そとべいぎは
)
なる
礫道
(
ざりみち
)
を行けば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
従つて、自分達の恋が、正式に認められるやうな
機
(
をり
)
は、永久に来ないやうに思はれた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
我は今無言なり、膝を折りて柱に
憑
(
もた
)
れ、歯を
咬
(
か
)
み、眼を
瞑
(
めい
)
しつゝあり。知覚我を離れんとす、死の
刺
(
はり
)
は我が
後
(
うしろ
)
に来りて
機
(
をり
)
を
覗
(
うかゞ
)
へり。「死」は近づけり、然れどもこの時の死は、生よりもたのしきなり。
我牢獄
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
兵二 手を下すべき
機
(
をり
)
もなく、空しく時を移し申した。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
機
(
をり
)
もよし、私は和やかな田園に
赴
(
はし
)
つた
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
惜しき
機
(
をり
)
をや失ひし
まちむすめ
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
晴
(
はら
)
さんと立上りしが
否
(
いや
)
々
荒立
(
あらだて
)
ては事の破れ何にもせよお浪を引さらひ女房にすれば男は立つ
只
(
たゞ
)
惡
(
につく
)
きは富右衞門なりよき
機
(
をり
)
もあらば
此遺恨
(
このうらみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
姫
(
ひめ
)
を
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
さんため、
只
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
にて
參
(
まゐ
)
りしは、
窃
(
ひそか
)
に
庵室
(
いほり
)
にかくまひおき、
後日
(
ごじつ
)
機
(
をり
)
を
見
(
み
)
て、ロミオへ
送
(
おく
)
り
屆
(
とゞ
)
けん
存念
(
ぞんねん
)
、
然
(
しか
)
るに
參
(
まゐ
)
り
見
(
み
)
れば、
姫
(
ひめ
)
の
目覺
(
めざ
)
むる
少
(
すこ
)
しき
前方
(
まへかた
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
されどかの
處女
(
をとめ
)
等彼にそのものいふ
機
(
をり
)
を與へしとき、色あたかも火のごとく、たちあがりて 七—九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
はた
杢
(
もく
)
を
信
(
しん
)
ずる
者
(
もの
)
少
(
すくな
)
ければ、
其
(
その
)
命令
(
めいれい
)
も
行
(
おこな
)
はれじ、
好
(
よ
)
き
機
(
をり
)
もがなあれかしと
時機
(
じき
)
の
到
(
いた
)
るを
待給
(
まちたま
)
ひぬ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
庇間合
(
ひあはひ
)
へ
捨置
(
すておき
)
て
早足
(
はやあし
)
に
逃出
(
にげいだ
)
し手拭ひにて深く
頬冠
(
ほゝかむ
)
りをなし
膽
(
きも
)
太
(
ふと
)
くも坂本通りを逃行く
機
(
をり
)
から向うより町方の定廻り同心手先三人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“機”を含む語句
機会
機會
昇降機
機械
上機嫌
時機
起重機
機関
機智
動機
制動機
好機
機織
弾機
機構
機能
推進機
御機嫌伺
機関室
飛行機
...