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成立
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なりた
ふりがな文庫
“
成立
(
なりた
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
極
(
きは
)
めて
狹
(
せま
)
い
周圍
(
しうゐ
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る。
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
の
痩
(
や
)
せた
小
(
ちひ
)
さな
體躯
(
からだ
)
は、
其
(
そ
)
の
狹
(
せま
)
い
周圍
(
しうゐ
)
と
反撥
(
はんぱつ
)
して
居
(
ゐ
)
るやうな
關係
(
くわんけい
)
が
自然
(
しぜん
)
に
成立
(
なりた
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
にしてわが
地球
(
ちきゆう
)
の
知識
(
ちしき
)
はだん/\
進
(
すゝ
)
んで
來
(
き
)
たけれども、
其内部
(
そのないぶ
)
の
成立
(
なりた
)
ちに
立入
(
たちい
)
つた
知識
(
ちしき
)
は
毛頭
(
もうとう
)
進
(
すゝ
)
んでゐないといつて
宜
(
よろ
)
しかつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「一体和歌といふものは、諸君も御存じかも知らんが、
三十一文字
(
みそひともじ
)
といつて、ちやんと三十一字から
成立
(
なりた
)
つてゐる。こゝに一つ例をあげると……」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全體
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うゑ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はづかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
するハムレツト
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覺
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其
(
それ
)
が
甚麼
(
どんな
)
機
(
はずみ
)
で
相近
(
あひちかづ
)
く事に
成
(
な
)
つたのであるか、どうも覚えませんけれど、いつかフレンドシツプが
成立
(
なりた
)
つたのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
軈て婚約を祝う奏楽につれて、コップになみなみと酒が
注
(
つ
)
がれました。私は同時にマルセーユと天津、ブタペストとホノルルとの婚約の
成立
(
なりた
)
ったのを見ました。
耳香水
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
これは他の文芸にはない所のものであって、季というものの束縛をうけて、しかしながら季というものの大いなる力に
拠
(
よ
)
って、
成立
(
なりた
)
って行くところの文芸である。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
ただ市という者の本来の
成立
(
なりた
)
ちが、名を知らぬ人々と物を言う点において、農民に取っては珍しい
刺戟
(
しげき
)
であった故に、例えばエビスというがごとき神をさえ祭り
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
手前の此の身代は重二郎殿へ残らず差上げます、これ此の身代は助右衞門殿の三千円の金から
成立
(
なりた
)
ったものなれば、取りも直さず、皆助右衞門殿が
遺
(
のこ
)
された財産で
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
品川湾の眺望に対する興味は時勢と共に全く湮滅してしまつたに
係
(
かゝは
)
らず、其の
代
(
かは
)
りとして興るべき新しい風景に対する興味は
今日
(
こんにち
)
に於ては
未
(
いま
)
だ
成立
(
なりた
)
たずにゐるのである。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
絶頂を
下
(
お
)
りて四、五町のところに、その普賢の石の祠はある。石楠花の咲いていたその背後の絶壁は、高さ九十尺幅百二十尺の
屏風
(
びょうぶ
)
を立てたような
角閃
(
かくせん
)
安山岩から
成立
(
なりた
)
つ。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
即ち玉子の白身は溶解性の蛋白質二割余、鉱物質一分六厘、水分七割八分余から
成立
(
なりた
)
っている。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
唯
(
ただ
)
単に迷信のみにて、実際
成立
(
なりた
)
たざる
咒詛
(
のろい
)
にもせよ、かかる罪悪を造る女心の浅ましく、はたまた咒わるる男も憐むべしと、見るから不快の念に堪えず直ちに他方に転ぜんとせし視線は
黒壁
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それも道理千万な
談
(
はなし
)
で、早い
譬
(
たとえ
)
が、誤植だらけの活版本でいくら万葉集を研究したからとて、真の研究が
成立
(
なりた
)
とう訳はない理屈だから、どうも学科によっては骨董的になるのがホントで
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
悉
(
ことごと
)
くそれを忘れて
仕舞
(
しま
)
うのではあるまいかという説も
成立
(
なりた
)
ちます。
奇談クラブ〔戦後版〕:14 第四次元の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
遮
(
さへぎ
)
りそれでは
未
(
ま
)
だ
御存
(
ごぞん
)
じの
無
(
な
)
きならん
父御
(
てゝご
)
さまと
兄
(
あに
)
との
中
(
なか
)
にお
話
(
はな
)
し
成立
(
なりた
)
つてお
前
(
まへ
)
さまさへ
御承知
(
ごしようち
)
ならば
明日
(
あす
)
にも
眞實
(
しんじつ
)
の
姉樣
(
あねさま
)
お
厭
(
いや
)
か/\お
厭
(
いや
)
ならばお
厭
(
いや
)
でよしと
薄氣味
(
うすきみ
)
わろき
優
(
やさ
)
しげの
聲
(
こゑ
)
嘘
(
うそ
)
か
實
(
まこと
)
か
餘
(
あま
)
りといへば
餘
(
あま
)
りのこと
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この
中岳
(
なかたけ
)
の
火口
(
かこう
)
は
前
(
まへ
)
に
記
(
しる
)
した
通
(
とほ
)
り、
南北
(
なんぼく
)
に
連續
(
れんぞく
)
した
數箇
(
すうこ
)
の
池
(
いけ
)
から
成立
(
なりた
)
ち、
重
(
おも
)
なものとして、
北中南
(
きたなかみなみ
)
の
三
(
みつ
)
つを
區別
(
くべつ
)
する。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全体
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うえ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はずかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
対
(
たい
)
するハムレット
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覚
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
っているのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
十七字詩であって季を問題にしないという主張を持って居る人々は、伝統を重んずる上からいってもなおかつ
成立
(
なりた
)
ち得るのであるから、大いに考慮を払うべきであると思う。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
全体大原が女に向って野心を起すとは
滑稽
(
こっけい
)
だね。僕の考えにはどうせ滑稽で
成立
(
なりた
)
っているからこの半襟も滑稽的の物を択んだ方がいい。僕らは大原に対して
平生
(
へいぜい
)
少し
遺恨
(
いこん
)
があるぜ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
お
品
(
しな
)
の
家
(
うち
)
からは
近所
(
きんじよ
)
に
風呂
(
ふろ
)
の
立
(
た
)
たぬ
時
(
とき
)
は
能
(
よ
)
く
來
(
き
)
た。
忙
(
いそが
)
しい
仕事
(
しごと
)
には
傭
(
やと
)
はれても
來
(
き
)
た。さういふ
間
(
あひだ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
關係
(
くわんけい
)
が
成立
(
なりた
)
つたのである。それはお
品
(
しな
)
が十六の
秋
(
あき
)
である。それから
足掛
(
あしかけ
)
三
年
(
ねん
)
經
(
た
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“成立”の解説
成立(せいりつ)とは、物事が出来上がる(すなわち成る)ことである。ここでは法律用語における成立について解説する。
(出典:Wikipedia)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“成”で始まる語句
成
成程
成就
成行
成敗
成人
成仏
成長
成功
成績