大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
右門捕物帖:29 開運女人地蔵 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語 (新字新仮名) / 上田秋成(著)
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出 (新字新仮名) / 高村光雲(著)
十二支考:07 猴に関する伝説 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
彼はそこを出て、更に麻布の寺へ追ってゆくと、おまきの墓の前には新しい卒塔婆が雨にぬれているばかりで、そこらに人の影も見えなかった。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なんともぶきみ! じつに奇怪! 無言のなぞを秘めながら米びつの上に祭られてあったものは、墓場の土まんじゅうにさしてあるあの卒塔婆の頭なのです。
右門捕物帖:25 卒塔婆を祭った米びつ (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
気のせいか、雨に洗われた雑草の形が乱れて、黄色い花をつけた小枝が一面に折れ散っている。そこから本堂との間は広くもない墓場になっていて、石塔や卒塔婆の影が樹の間隠れに散見していた。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
時どきに大粒の雨がふり出して、強い風は卒塔婆を吹き飛ばしそうにゆする。その風の絶え間にこおろぎの声きれぎれにきこゆ。——午前十時何分の上りの汽車に乗る——。
卒塔婆の表をなでまわしてくるといったような実例をしばしば聞きますが、同時にまたなにか強く脅迫されたり迫害をうけたりすると、それが夢から幻に変じて、本人は全然知らないでいるのに
右門捕物帖:13 足のある幽霊 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
陸へ走せあがると、置き据えた石塔も、焚き残した卒塔婆の火も、一切忘れて、ぬぎ放しにした衣類だけを引っかかえて、まっしぐらに逃げ出したのも道理。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甲州の月見寺で、むらむらと彼を斬りたくなり、その身代りに卒塔婆を斬った途端に、その執着が水の如く、身内を流れ去って以来、彼の存在を、あまり気にしているということを知りません。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)