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亜米利加
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ふりがな文庫
“
亜米利加
(
アメリカ
)” の例文
旧字:
亞米利加
われわれの生活は遠からず西洋のように、殊に
亜米利加
(
アメリカ
)
の都会のように変化するものたる事は
誰
(
た
)
が眼にも直ちに想像される事である。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで我々は彼をして、妻が
亜米利加
(
アメリカ
)
へやって来ても決して会わないことを誓うべく余儀なくさせるため、断乎として迫った次第だ。
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
子爵は、知合いらしい
亜米利加
(
アメリカ
)
人夫婦と何か隔てなく、話し合っていた。新子は、子爵の英語を相当なものだと感心して聴いていた。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
(ハリスを英人だと言へば
或
(
あるひ
)
は
憤
(
おこ
)
り出すかも知れない、生れは
愛蘭
(
アイルランド
)
で今は
亜米利加
(
アメリカ
)
にゐるが、自分では
巴里人
(
パリジヤン
)
の積りでゐるらしいから)
茶話:01 大正四(一九一五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
しかし、それから五年の後、私が
刑務所
(
ビッグ・ハウス
)
から出て来ますと、日本の撮影場もすっかり、
亜米利加
(
アメリカ
)
のあの頃と同じようになっていました。
撮影所殺人事件
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
▼ もっと見る
あらまあ
(
オウ・マイ
)
と鼻の穴から発声する
亜米利加
(
アメリカ
)
女が、
肌着
(
はだぎ
)
を
洗濯
(
せんたく
)
したことのない
猶太
(
ユダヤ
)
人が、しかし、
仏蘭西
(
フランス
)
人だけは長い航海を
軽蔑
(
けいべつ
)
して
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
大分後になって、同じような仮説を出した学者が
亜米利加
(
アメリカ
)
にも前にあったことが分かったが、そんなことは別に問題にする必要はない。
実験室の思い出
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
の使節が返ってみると、大切なる開国者の井伊掃部頭は桜田の変で不幸にも攘夷家達、乱暴なる有志に殺されたのである。
明治文明史上に於ける福沢翁
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
テーブルだのを捜して来てアトリエに並べ、壁にはメリー・ピクフォードを始め、
亜米利加
(
アメリカ
)
の活動女優の写真を二つ三つ
吊
(
つ
)
るしました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ほかに
亜米利加
(
アメリカ
)
のお婆さんは世界いたるところに散らばっている「あめりかのお婆さん」の型。
独逸
(
ドイツ
)
の女は、見たところ宣教師らしい。
踊る地平線:01 踊る地平線
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
高崎は、研究が家政学であったし、ある
亜米利加
(
アメリカ
)
人の家庭に暮していたりする関係上、平生親しく往来するというあいだでもなかった。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
今ならばこんな馬鹿げた事は
勿論
(
もちろん
)
なかろうが、
既
(
すで
)
にその時にも
亜米利加
(
アメリカ
)
人などは日本政府で払わなければ
宜
(
い
)
いがと
云
(
いっ
)
て居たことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
英国や、欧洲大陸や、
亜米利加
(
アメリカ
)
では、まだスコットランドの
領主
(
ランドロード
)
という封建時代の
鎧兜
(
よろいかぶと
)
を珍重する。一体人間は仮装会を好むものらしい。
バットクラス
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
Hと云ふ若い
亜米利加
(
アメリカ
)
人が自分の家へ遊びに来て、いきなりポケツトから
下足札
(
げそくふだ
)
を一枚出すと、「
何
(
なん
)
だかわかるか」と自分に問ひかけた。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
N君からは——ちょうど
亜米利加
(
アメリカ
)
人が、ルーズベルトの一挙一動を、電報で知らせてよこすように、白峰山脈の一陰一晴を知らせて来る
雪の白峰
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
日本美人や活動によく出てくる
聖林
(
ハリウッド
)
あたりの
亜米利加
(
アメリカ
)
美人に優る
代物
(
しろもの
)
が黒サンの国に見出されようとは考えられぬことであった。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
おまけに警察でもこの
家
(
うち
)
でも、まだ秘密にしているから、新聞にも何も書いてないそうよ。おおかた
亜米利加
(
アメリカ
)
を怖がっているのでしょう。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
寛保元年(千七百四十一年)においては、露国の海艦ベーリング、
亜細亜
(
アジア
)
・
亜米利加
(
アメリカ
)
の
頸首
(
けいしゅ
)
たる海峡を
捗
(
わた
)
り、
白令
(
ベーリング
)
海の名これより起れり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
けれども、今客間の連中はこの有名な
亜米利加
(
アメリカ
)
人に見とれてばかりはおられなかった。彼の遅刻がすでに客間の問題になっていたのである。
秘密の庭
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
斯
(
こ
)
うして、世の辛酸を
嘗
(
な
)
めつくした中老の
亜米利加
(
アメリカ
)
女と、坊ちゃん育ちで、
我儘
(
わがまま
)
で天才的な若いスコットランド人との結婚生活が始まった。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
お腹に砂金があると
亜米利加
(
アメリカ
)
の或る学者が、まんまとかついで見たけれど、あれはアマゾンのまむしみたいなお魚だったのね。
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「それに、その見晴し台には、舶来の正銘に千里見透しという遠眼鏡が備えてあるから、それで見ると、支那も、
亜米利加
(
アメリカ
)
も一目ですとさ」
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
に居た頃の楽しい時代でも思出したように、先生はその書架を
背
(
うしろ
)
にして自分でも腰掛け、高瀬にも腰掛けさせた。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そのとき船は
阿弗利加
(
アフリカ
)
沖を
駛
(
はし
)
っていたが、ガルールは仏領南
亜米利加
(
アメリカ
)
はギヤーヌの徒刑場へ流された
苦
(
くるし
)
い経験を思いだし
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
彼は
亜米利加
(
アメリカ
)
より法学士の免状を持ち帰りし名誉を
顧
(
かえり
)
みるの
遑
(
いとま
)
だになく、貴重の免状も
反古
(
ほご
)
同様となりて、戸棚の隅に
鼠
(
ねずみ
)
の巣とはなれるなりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「ジョージ・ヤマ!……
亜米利加
(
アメリカ
)
で成功した千万長者!……小供の時に、新聞で評伝を読んだことがあります。しかし、ずいぶん昔のことですよ」
キャラコさん:01 社交室
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
私はまたある時、
亜米利加
(
アメリカ
)
の
曠野
(
こうや
)
を過ぎていて、二羽の闘う小鳥が中空に向き合って、羽ばたきをする姿の美しいシンメトリイを見たことがある。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
に於ては天才を教育する学校を設立したと、独逸でも特別学校を開くと聞きましたが、その辺のことはかえって諸君の方が精しいでしょう。
教育家の教育
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
この老夫婦が他の
亜米利加
(
アメリカ
)
の宣教師たちと
異
(
ちが
)
って、いかにも趣味のいい、そして地味な暮し方をしていたらしいのは
恢復期
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
傾けつ「何でも先生、
亜米利加
(
アメリカ
)
で苦学して居た時に、
雇主
(
やとひぬし
)
の令嬢に失恋したとか云ふことだ、先生の議論の極端過ぎるのも其の結果ヂヤ無いか知ラ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
の排日案通過が反動団体のヤッキ運動となって、その
傍杖
(
そばづえ
)
が帝国ホテルのダンス場の剣舞隊闖入となった。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
困惑せる少数者はこの時、
亜米利加
(
アメリカ
)
の自由はどうしてこの様に多数者のために裏切られたのであるか?と訊ねた。
少数と多数
(新字旧仮名)
/
エマ・ゴールドマン
(著)
梅樹は得るところの利に於て
甘藷
(
かんしよ
)
を作るに如かず、他の一人は又た曰く、甘藷は市場に出ての相塲極めて廉なり、
亜米利加
(
アメリカ
)
種の
林檎
(
りんご
)
を植ゆるに如かずと。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
『だって、利益と云った所で、ルパンが壁布‥‥を
亜米利加
(
アメリカ
)
とかへ売るというだけのものだろう。それなら‥‥』
探偵小説アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
出発の朝、ぼくは
向島
(
むこうじま
)
の古本屋で、
啄木
(
たくぼく
)
歌集『悲しき
玩具
(
がんぐ
)
』を買い、その
扉紙
(
とびらがみ
)
に、『はろばろと海を
渡
(
わた
)
りて、
亜米利加
(
アメリカ
)
へ、ゆく朝。
墨田
(
すみだ
)
の
辺
(
あた
)
りにて求む』
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
其筈
(
そのはず
)
で、後に聞くと
亜米利加
(
アメリカ
)
人だったが、私の額に手をあてたり、脈膊を数えたりして、やがて角砂糖にコンニャックをそそいで、口に含ませてくれた。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
僕が百代子から聞いたのでは、
亜米利加
(
アメリカ
)
帰りという話であった彼は、叔母の語るところによると、そうではなくって全く
英吉利
(
イギリス
)
で教育された男であった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
金がなくなれば労働をし、金が出来ると先へ進み、
亜細亜
(
アジア
)
と
亜米利加
(
アメリカ
)
と
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
とをほとんど皆尋ね廻り三月前から
西班牙
(
スペイン
)
のこのマドリッドへ来たのであった。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その船の名は、スターバックの『
亜米利加
(
アメリカ
)
捕鯨史』にも記されているとおりで、一七八四年の夏ボストンに、鯨油六百
樽
(
バレル
)
を持ち帰ったのが、最初の記録だった。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
魯西亜
(
ロシア
)
国と日本の条約中、第五ヶ条に、函館並びに下田
丈
(
だ
)
ケは、既に
魯西亜
(
ロシア
)
人緩優交易の発端御取り用ひ相成り候間、
和蘭
(
オランダ
)
、
亜米利加
(
アメリカ
)
、
貌利太尼西
(
ブリタニア
)
国民の儀も
空罎
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
それで僕も色々と想像を描いていたので、それを恋人と語るのが何よりの
楽
(
たのしみ
)
でした、矢張上村君の
亜米利加
(
アメリカ
)
風の家は僕も大判の洋紙へ鉛筆で
図取
(
ずどり
)
までしました。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それから、半年ほど西洋へ行って来て、帰ると間もなく、赤坂田町の
亜米利加
(
アメリカ
)
大使館の前へ越した。
芝、麻布
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
この頃の日本へは、
亜米利加
(
アメリカ
)
系の
虹鱒
(
にじます
)
や
河鱒
(
かわます
)
、北海道から
姫鱒
(
ひめます
)
などが移入されて繁殖しているが、その頃の利根川へは、古来東日本の河川に遡ってくる日本鱒である。
利根川の鮎
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
一部の人は
亜米利加
(
アメリカ
)
の最近の政治は、国民中の多数を占むる労働者その他の下層階級の
専恣
(
せんし
)
に媚び段々に政治の質が下落したという。けれどもこれは全然誤りである。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
ではあるまいし、
怒
(
いかり
)
心頭
(
しんとう
)
に発したものだ。そうお
仰
(
っしゃ
)
ればそうですが、何でも困ります、あれは酒の讃美ですというんだ。わからないのも程があると思ったね。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
フルベックは
本
(
もと
)
和蘭
(
オランダ
)
人で
亜米利加
(
アメリカ
)
合衆国に民籍を有していた。日本の教育界を開拓した
一人
(
いちにん
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ベースボールはもと
亜米利加
(
アメリカ
)
合衆国の国技とも称すべきものにしてその遊技の国民一般に
賞翫
(
しょうがん
)
せらるるはあたかも
我邦
(
わがくに
)
の
相撲
(
すもう
)
、
西班牙
(
スペイン
)
の
闘牛
(
とうぎゅう
)
などにも類せりとか聞きぬ。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
今日の所謂「デモクラシイ」は
亜米利加
(
アメリカ
)
人によりて悪用された用語で本来の意味は喪はれて居る。
土民生活
(新字旧仮名)
/
石川三四郎
(著)
海外にあって最も輝かしかった三ツの歓喜、そのひとつは
亜米利加
(
アメリカ
)
ワシントンで、故小村公使の尽力で、公使館夜会に招かれ、はじめて上流社会に名声を博し得たこと。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
亜米利加
(
アメリカ
)
に於ける近代の革新策は多くの婦人を迷路に導いたことは誠に悲しむべきことである。
恋愛と道徳
(新字旧仮名)
/
エレン・ケイ
(著)
“亜米利加”の意味
《固有名詞》
亜米利加(アメリカ)
アメリカの日本語による漢字表記。
(出典:Wiktionary)
亜
常用漢字
中学
部首:⼆
7画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
加
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
“亜米利加”で始まる語句
亜米利加人
亜米利加風
亜米利加型
亜米利加娘
亜米利加獅
亜米利加船
亜米利加士官
亜米利加煙草
亜米利加美人
亜米利加蜜柑