利根川の鮎とねがわのあゆ
これは、私が十八、九歳のころ考えたことである。そして今もなお、それを想っているのである。 六十歳といえば、人生の峠の頂を過ぎた。しかし、まだ我が人生の旅は遠くいつまでもいつまでも寂しく続いてゆくであろう。根も張りも尽き果てた疲れを負って歩く …